DV・離婚・殺人事件も…”コロナ疲れ”解消法はサイクリングが正解だった

 東京大学大学院の鳥海不二夫准教授(計算社会学)の調査によれば、緊急事態宣言が発令された4月7日にはツイッター上で、「疲」「ストレス」「鬱」といったネガティブワードをつぶやく人が3倍以上と急増しており、外出の自粛や学校の休校、経済的不安など日本人のコロナ疲れが鮮明となっている。

「現在、コロナ疲れによって世界的に問題となっているのが家庭内暴力(DV)被害です。米テレビ局NBCの調査によれば、新型コロナの感染拡大以降、全米22都市中18都市でDVの報告件数が増加したことが明らかになっており、フランスではDVの報告が3割も増えている。これは海外に限ったことではなく、7日には東京・江戸川区では妻から『コロナのせいで出勤回数が減り、収入が減った』と指摘された夫が激昂し、妻を殴って死亡させる事件も起きており、決して他人事では済まされない状況になっています」(社会部記者)

 また、「外出自粛」の要請によって、テレワークを取り入れる企業も増えており、夫が1日中家にいることがストレスとなって離婚に発展する、いわゆる”コロナ離婚”も急増しているという話もある。特に学校へ通う子供を持つ夫婦は休校措置に対してもストレスを抱えてしまい、夫婦喧嘩から離婚へ繋がるケースが多いのだ。

 では、コロナ疲れによる家庭の危機を回避するためにはどうすればいいのだろうか?

「最近では、アーティストがライブ動画を無料公開したり、WHOがテレビゲームで遊ぶことを推奨していますが、テレビやパソコン、スマホなどの画面を長時間見続けていると、ブルーライトが網膜や脳にダメージを与えてむしろストレスになってしまう可能性もあり、できれば適度な運動をすることをオススメします。とはいえ家の中で運動するのは難しいという人も多いと思うので、サイクリングをしてみるのはいかがでしょうか。屋外での適度な運動は不要不急の外出には当たりませんし、人が少ないところを選んで走ればウォーキングやランニングと比べても濃厚接触をする可能性も低い。週に1回程度、家族でサイクリングに出掛ければ、ストレスもだいぶ解消されると思いますよ」(医療ジャーナリスト)

 実践してみてはいかが?

(小林洋三)

ライフ