日本テレビは4月6日、今月スタートの新ドラマ「未満警察 ミッドナイトランナー」と篠原涼子主演の「ハケンの品格」の初回放送開始を延期することを明らかにした。
11日に放送スタート予定だった「未満警察」はジャニーズの人気グループ・Sexy Zoneの中島健人と、King & Princeの平野紫耀がW主演することで話題になっていた。
同局はドラマ以外にもバラエティー番組のスタジオ収録やロケなど、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から現時点で安全確保が難しいと判断される番組の制作について、2週間休止するとしている。
「バラエティーのスタジオ収録番組などでは数週間前から視聴者観覧を取りやめるパターンが増え、先週あたりからは出演者同士の距離を空けて収録するようになってきました。また今週からはワイドショーなどで、一部コメンテーターが中継カメラでつないだ別の場所から番組に参加するなど、“テレワーク収録”もちらほら。新型コロナウイルスの報道で“3密”や不要不急の外出の自粛を呼びかけているテレビ局に対して、一部からは『自分らはそういった防止策を守らずに放送を続けるのか』と、批判の声も出てきていましたからね。政府から緊急事態宣言が出された時点で、いよいよテレビ各局も番組制作が厳しくなってきましたね」(テレビ誌ライター)
この日、NHKも新ドラマの放送延期を発表。「ディア・ペイシェント〜絆のカルテ〜」(貫地谷しほり主演・4月17日開始予定)、「天使にリクエストを〜人生最後の願い〜」(江口洋介主演・6月6日開始予定)、「すぐ死ぬんだから」(三田佳子主演・5月31日開始予定/BSプレミアム)の3本のドラマの放送が遅れることになった。
「政府は7日に、5月6日までの緊急事態宣言を7都府県に出しましたが、ひと月で新型コロナウイルスが収束するかどうかは未知数。いつになったら番組制作が通常通り行えるようになるかの目途は立たず、製作サイドは頭を抱えるばかりです」(前出・テレビ誌ライター)
外出自粛で家にいることが多くなった人々に、せめてテレビが娯楽を届けてほしいものだが…。
(石見剣)