緊急事態宣言下の札幌で連続開催、ジャニーズのコンサートが物議!

 5月16日から緊急事態宣言が続いている北海道。1日の新規感染者数が東京を上回った時期もあり、今も危機的な状況が続いている。

 なかでも道内の感染者のおよそ3分の2が集中している札幌は多くの催しが中止・延期になる中、強行開催するイベントもある。そのひとつがジャニーズ事務所の人気アイドルグループのコンサートだ。

 札幌市南区にある真駒内セキスイハイムアリーナでは、5月15~16日にNEWS、29~30日にSexyZoneがそれぞれ2日間で3公演行っている。会場は収容人数の上限が通常の1万人から5000人と半減されているものの、満員であればどちらのグループも2日間で1万5000人のファンが詰めかけたことになる。

 会場のある真駒内地区は、72年札幌冬季五輪の会場と選手村があった場所。選手用の宿舎はそのまま住宅として転用され、現在は一帯に数多くのマンションや団地が並ぶ。最寄りの真駒内駅から会場までは1.5キロほどの距離があり、「大勢の女性ファンたちが群れをなして歩いており、完全に密状態。感染が怖くてコンサート開催日は家に籠っていました」とは真駒内在住の30代男性会社員。

 真駒内地区は狭いエリアに約2万5000人が住んでいるほか、陸上自衛隊の駐屯地もある。地元在住のライターは、「地元メディアをはじめ、ネット上でも個人がSNSで発信するもの以外はコンサートの情報が一切報じられていない。マスコミの忖度だと思うが情報統制されているみたいで気味が悪い」と語る。

 ファンの多くは札幌以外の地域から来ている可能性が高く、札幌中心部にはコンサート帰りと思われる女性たちの姿もあちこちで目撃。飲食店の中に入っているグループも複数確認できた。

「今は緊急事態宣言中で北海道外からだけでなく、札幌との往来自粛要請も出されています。この件については口をつぐむ鈴木直道知事に対し、さすがに道民も不信感を募らせています」(前出・ライター)

 ジャニーズ側にしても今までのように中止・延期をしなかったのは気になるところ。批判覚悟のうえで開催しなければならないほどの事情があったのだろうか……。

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