「ワークマン」が新型コロナを吹き飛ばす快挙!勝因はあの娯楽場にあった

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で国内アパレル企業が大打撃を受ける中、4月1日に作業服チェーンの「ワークマン」が公表した2020年3月度の月次データでは既存店の売上高が前年同期比を17.7%上回る結果となり、そのあまりの“強さ”に驚きの声が上がっている。

 月次データでは売上高のほか、既存店の客数も16.8%増、客単価も0.8%増といずれも前年同期比を上回っていたワークマン。同社によれば、3月上旬は外出を控える傾向が強まり販売への影響が出ていたが、中旬以降は回復基調だったといい、「平年より気温が高く、ショートソックスや長袖Tシャツ、サマーカーゴパンツの販売が伸びたほか、アウトドア・スポーツ向けのクライミングパンツやシェルジャケット、アスレシューズが好調に推移した」としている。

 この好調ぶりにネット上では、《3月は新型コロナでアパレルはどこも壊滅的状況なのに、何でワークマンは売上伸びているのか》《不要不急の外出自粛要請あったのに、みんなワークマンで服を買っていたということ?》などと、不思議がる声が続出している。

「3月は屋内施設の休業やライブ・舞台などイベントの自粛が相次ぎましたが、一方で賑わいを見せていたのは郊外のキャンプ場でした。キャンプ場は密室・密集・密接 のいわゆる3密には当たらないことから、自粛疲れで外出したいファミリー層に人気となっており、都内近郊のとあるキャンプ場は例年3月の利用者の2倍以上の人出だったそうです。そのため、アウトドア向けファッションが揃うワークマン利用者が増えたものと見られています」(経済ジャーナリスト)

 4月7日には緊急事態宣言が発令されたが、今後の業績にも注目だ。

(小林洋三)

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