「もはやテレビで見ない日はありませんからね。記者の囲み取材にも、かなり“密接”した姿勢で応じるなどハラハラさせられる場面もありますが、本人はテレビに露出しまくっている現状にホクホクしている様子。『これで今年7月の都知事選は小池さんで決まりだ』と話す関係者もいます」
都庁関係者が明かすのは小池百合子東京都知事の近況だ。都内での感染者急増を受けて、小池都知事が外出自粛を訴えたのは3月25日。その1週間後の31日には官邸を訪れて安倍総理と会談するなど、精力的に活動。志村けんさんが亡くなった際には、
「コロナウイルスの危険性について、しっかりメッセージを皆さんに届けてくださったという、最後の功績も大変大きいものがある」
との発言が物議を醸したこともあった。
以降もことあるごとに、記者を“密閉”された空間に集めて記者会見を開く小池都知事。その映像はニュースでバンバン流れ、まるでテレビを24時間電波ジャックしているように見えるが……。
この小池都知事の“無双状態”に「待った!」をかけたのが、他ならぬ、あの“日本版ジャック・バウアー俳優”だという。
今年に入って出演ドラマが立て続けに放送されている唐沢寿明だ。3月30日から放送中の朝ドラ「エール」(NHK)では主人公の父親・古山三郎を明るく演じ、その30日の夜には2018年9月24日放送の元天才外科医の殺し屋を描いた単発ドラマ「あまんじゃく」(テレビ東京系)の第2弾が放送された。また、10月からはキーファー・サザーランドが主演して大ヒットした海外ドラマ「24-TWENTY FOUR-」の日本版「24JAPAN」(テレビ朝日系/全24話)での主演が決定している。
「ネット上では『朝に子どもが生まれたと喜んでいる唐沢を「エール」で見て、夜には「あまんじゃく」で鋭い眼をした殺し屋の唐沢を見て。日本には唐沢以外の俳優がいっぱいいるのにどうして唐沢ばかり?』『唐沢はシリアスもコメディもできる演技達者な俳優だけど出すぎ』『唐沢版「24」が始まる前に唐沢だらけでお腹いっぱい』など、唐沢に頼ってばかりのテレビドラマの現状に厳しい声があがっています」(テレビ誌ライター)
確かに、コロナ関連のニュースよりも、好感度が高い唐沢の演技を見ているほうが、気はやすらぐかもしれない。