志村けんさん「追悼番組」が示したコロナ禍のテレビ番組“理想の形”とは?

 新型コロナウイルスによる肺炎で3月29日に亡くなったザ・ドリフターズの志村けんさん(享年70)の緊急追悼番組「志村けんさん追悼特番 46年間笑いをありがとう」(フジテレビ系)が4月1日に放送され、「ドリフ大爆笑」「志村けんのバカ殿様」「志村けんのだいじょうぶだぁ」での傑作コントを紹介。その翌日、平均視聴率が21.9%を記録したと発表された。

 番組のエンディングでドリフのメンバーである加藤茶が弔辞を読み上げると、多くの視聴者が涙したと伝えられた。

 それだけではない。コロナウイルスの感染拡大を招きかねない番組収録の危険性を心配する声とともに、むりやり撮影しなくても、過去の人気番組の再放送でもいいのではないかという意見も多数寄せられたのだ。

 実際、NHKは大河ドラマ「麒麟がくる」と連続テレビ小説「エール」の撮影を延期。日本テレビは3月31日に局内の“ロックダウン”を決定。感染拡大防止のため4月1日から東京・汐留の本社ビルへの入館を規制した。TBSは4月から放送予定だった連続ドラマ「半沢直樹」、「私の家政夫ナギサさん」、「MIU404」の放送延期を発表。4月4日に生放送を予定していた同局の各番組出演者が多数登場する恒例の特別番組「オールスター感謝祭2020」も延期となった。

「すでに、医療ドラマは撮影場所が確保できず、撮影に苦心しています。ほかのドラマでも、まさか出演者がマスクをつけて演技するわけにはいきませんからね。ハグやキスシーンはどうするのかなど、不安が広がっています」(テレビ誌ライター)

 この時期、出演者がナーバスになるのは当然のことだろう。

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