原巨人は安堵?「オープン戦最下位=V逸」を吹き飛ばす好機を得た開幕再延期

 さらなる開幕延期が、オープン戦最下位の巨人にとって追い風になるかも?

 3月23日に開かれた「第4回新型コロナウイルス対策連絡会議」を終えたNPBの斉藤惇コミッショナーは会見で、最短で4月10日と目されていたペナントレースの開幕戦は見送り、同24日を目指すことを発表したが、悲観的な意見が多く聞かれた。

「“目指す”と言っても、球界が努力してなんとかなる話ではない。2週間から20日の延期なら再調整と言えますが、1カ月近いインターバルが設けられるわけですから、オープン戦、その後の練習試合も効果が薄くなり、これからキャンプをやり直すという感覚に近いのでは」(スポーツ紙記者)

 ただし、この状況は別のチームに生まれ変わる機会とも言える。そして、最もその“恩恵”を受けそうなのが原巨人なのだという。

「データ上では、近年、オープン戦最下位だったチームが優勝したことはありません。しかし、その最下位となった巨人は16本の本塁打を放っており、これは12球団トップ。昨季もリーグ最多の183アーチを放ち優勝しており、依然、チームの長所はキープし続けているということ。そのためセのほか5球団は、“オープン戦最下位=V逸”などとは微塵も考えていないでしょうね」(球界関係者)

 練習試合がいったん中止となる直前のDeNAとの2連戦で、巨人は計24安打16得点と打線が爆発している。課題は投手力だが、尻上がりに調子を上げてきた打線が“再調整”でさらに威力を増すと警戒されている。果たして、シーズン終わってみれば原監督の高笑い、ということになるのだろうか。

(スポーツライター・飯山満)

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