トイレットペーパー不足でヒカキンがとばっちりを受けた“第二のデマ”騒動

 人気ユーチューバーのHIKAKINがツイッター上でよもやの風評被害を受ける事態となっている。

 事の発端は、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中での「トイレットペーパー不足の危機」を煽る複数アカウントによる悪質なデマツイートで、これがツイッター中で拡散されてしまい、スーパーやコンビニ、さらにはオンラインストアでもトイレットペーパーが品切れ状態に。安倍晋三首相も2月29日に「事実でない情報が飛び交っている」とコメントし、「ほぼ全量が国内生産であり、中国のこととは全く関係ない」と冷静な購買を呼びかけていた。

 デマ情報によるトイレットペーパー不足に国民がピリついている中、ツイッター上では、2016年8月にヒカキンが投稿した検証動画「トイレットペーパー20年分トイレに入れてみた」のスクリーンショットが拡散された。投稿者の真意は定かでないものの、そこには山積みとなったトイレットペーパーを前にして両手を上げてガッツポーズを取っているヒカキンの姿が確認でき、まるで今回のペーパー不足を受けての買い占めであるかのような印象を与えたことから、「いい加減にしてくださいよ!困ってる人がいるんですよ」「なんかムカつく」「お金あるなら何してもいいんか。チャンネル解除しよ」などとヒカキンを糾弾する指摘が出てしまう始末となった。

「普段YouTubeを見ない層であったり、ヒカキン自体を知らない者からすれば、大量のトイレットペーパーの前でガッツポーズをするヒカキンの画像を見せられてしまうと、まるで今回の騒動による買い占めを喜んでいるようにも映ってしまうのでしょう。実際、画像からではその時期を特定することはできず、誤解をもたらすツイートであったことから、多くの非難が集まり、『この動画3年前ですよ…』『今回の品薄とは関係ない』『誤解を生むツイートで風評被害を受けてるヒカキンかわいそう』『デマはやめましょう!』とのリプライが見受けられました。この画像を投稿したアカウントの中には、“過去に20年分のトイレットペーパーを買っているヒカキンは安泰だろう”という意味合いでツイートしているケースもありますが、『トイレットペーパー不足はヒカキンが原因』などと確信犯的に投稿しているものも散見されましたね」(テレビ誌ライター)

 そもそもトイレットペーパー不足自体がデマツイートによって一気に広まったという経緯があり、そこからさらに“第二のデマ”が生まれてしまうというのは、ヒカキンからすればとんでもなくはた迷惑な行為。こういった状況下だからこそ、情報の真偽についてはことさら慎重になるべきだといえるだろう。

(木村慎吾)

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