2月6日、とあるツイッターユーザーが兵庫県淡路市の「道の駅あわじ」で、盗難被害により注目されたトイレットペーパーが販売されていると、画像付きで投稿。12万以上の「いいね」がつくなど大きな話題になっており、そのアイデアには称賛の声もあがっている。
道の駅あわじのトイレには「トイレットペーパー販売中」という貼り紙が出され、「盗まれるほど人気な当駅のトイレットペーパー! あまりにもご好評なので販売することとなりました。 道の駅あわじのトイレットペーパーをご自宅でも使用したいというお客様 お手数ですが、土産店レジまでお持ちください。 50円/個」と記されている。
実際にトイレットペーパーは販売されているが、この貼り紙は販売が目的ではなく、盗難防止用に掲示したのだという。
2020年2月にSNSなどで「コロナの影響でトイレットペーパーが買えなくなる」といったデマが拡散し、各地で品薄状態になる現象が発生し、トイレを開放している施設では盗難が相次いだ。このデマ騒動はすぐに沈静化したが、道の駅あわじでは24時間トイレを開放していることもあってか、その後も盗難被害が続いたため、昨年6月には女子トイレに、今年1月からは男子トイレに貼り紙を掲示したという。
これにネット上では《これはナイスアイデア。売ってるものだと思ったら、おいそれとは持ち帰れない》《これはトイレに「いつもきれいに使っていただき、ありがとうございます」って貼ってあるのと同じ手法。「盗むな!」って書かれるよりも盗みにくくなるやつ》《トイレを無料で利用してるからトイレットペーパーもタダだと思ってる人もいるからね。これで被害が減ったら素晴らしい》など称賛のコメントが多く寄せられている。
「売り物だと分かると持ち帰るのには罪悪感が出るようで、この掲示をするようになってから盗難被害は減少したといいます。しかも、販売しているトイレットペーパーは業務用で市販のものより巻が長くなっているそうで、キャンプ用に購入する人も少なくないようですね。盗難防止どころか売り上げにもつながるとは、一石二鳥の実に素晴らしいアイデアだと思います」(フリーライター)
ツイッターで話題になったことで、今後は記念品として買っていく人も増えそうだ。
(小林洋三)