「メルカリ」トイレットペーパー“出品制限”に噴出する「遅すぎた」疑問の声

 メルカリが3月3日、トイレットペーパーなどの品薄が続く中でフリマアプリでの高額転売が続いている状況に、トイレットペーパー・ティッシュペーパーの出品に対し利用制限をもうけることを発表したが、ネット上では「遅すぎた」と怒りの声も上がっている。

「メルカリは公式HPでマスクの出品については商品の削除・利用制限の対象としていたことを伝えていますが、『社会通念上適切な範囲での出品・購入にご協力をお願いいたします』としながらも、トイレットペーパーなどについては『取引が著しく増えたという事実はございません』として制限をもうけないことを2月28日に明らかにしていました。しかし、それから4日で方針を変更したことになります」(社会部記者)

 これにネット上では、《2月末の時点でトイレットペーパーの取引は著しく増えていたと思う。対応が遅すぎたのでは》《トイレットペーパーが買えなくなるってデマ流したやつも転売ヤーだったらしいし、もっと早く制限するべきだった》《転売ヤーたちのおかげでさんざん手数料は儲かっただろう》《政府がマスクの転売を禁止する動きを察知して、トイレットペーパーの方針も変更したって感じだろうね》など厳しい意見が相次いでいる。

「メルカリでは2月末頃から、《トイレットペーパーちょっとしたら普通に売っているから転売ヤーから買うんじゃねーぞ!》《紙製品の不足はデマです》といったメッセージが商品ページに掲げられ、転売ヤーから高額で買わないように注意喚起を促す出品者も多く見られましたが、制限をもうけず3月3日まで事実上、静観の形をとっていました。おそらく高額転売に拍車がかかることは目に見えていたことだけに、もう少し早く対処できなかったかという疑問は残りますね」(経済ジャーナリスト)

 もちろん、問題は利用者側にあるだけに、くれぐれも高額転売にはかかわらないようにしよう。

(小林洋三)

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