1月30日、静岡銘菓「うなぎパイ」で知られる春華堂が、公式HPで「転売業者によって不当価格で販売されて」いることを訴え、正規ショップでの購入を促した。
「春華堂によれば、『うなぎパイは、職人による手づくりでデリケートな商品特性上、割れ易く発送に不向きな商品』として、『静岡・愛知を訪れる、きっかけにしてもらいたい』という想いから通信販売はおこなっていないと説明しています」(ネットライター)
同商品の不正転売については1月28日に「東京新聞」が、29日には「FNN.jpプライムオンライン」などが報じたため以前よりは減っているものの、30日現在も大手ネットショップのサイトや、メルカリなどフリマアプリにも数多く出品されている。
確かに、某通販サイトでは、定価980円のうなぎパイ12枚入が3000円以上で販売されていたり、購入者のコメントを見ると「見事に全部がヒビ割れていた」「取り扱いが悪いのか全て粉々だった」など低評価が多く見られる。
「購入者は、この商品が転売業者による出品とは知らず、春華堂が高額で質の悪い商品を販売していると勘違いしている可能性もあります。また、こうした事態にネット上では、《転売業者から買った人が春華堂にクレームを入れていたとしたら本当に気の毒だ》《うなぎパイが正規通販やってないのは知らなかった。春華堂の商品に対する思いを見たら、不正転売は滅びろと思う》などの声が上がっています。実は、春華堂は2016年にもうなぎパイの不正転売に対する注意喚起をしているのですが、まったく改善されていないのが現状なんです」(経済ジャーナリスト)
今のところ食品の不正転売を取り締まる法律はなく、事実を知らせて防ぐしか方法はない。
(小林洋三)