ネットで価格差が5倍!「マスク」を高値掴みするのは情報弱者か?

 マスクの実売価格はどこまで高騰するのか? 

 Amazonで販売されているマスクに定価の100倍もの価格が付いているという。中国で猛威を振るう新型肺炎・コロナウイルスへの対策により、各地のドラッグストアでは飛ぶように売れているマスク。なかでも人気なのが医療用(サージカル)をうたった製品だ。
 
「アイリスオーヤマの60枚入りサージカルマスク『SGK-60PM』は通常価格が700円のところ、アマゾンでは4万3000円でも売り切れてしまい、1月30日現在では5万円以上で販売されています。なかには10万円を付ける業者もいるほどで、定価の100倍を超える値付けは03年のSARS騒ぎを超える勢い。しかも皮肉なことに同製品は中国製なのです」(週刊誌記者)

 同じ商品が、1万円前後で売られているところもある。それでも定価の約15倍という異常価格だが、これはどうしたことなのか。

「フリマアプリのメルカリでは同じサージカルマスクが1万円台で出品されています。なかにはAmazonの値段を参考に8万円を付ける出品者もいるものの、30日時点での相場は1万4000円前後といったところ。1万円未満の出品は落札済みが目立ちますが、他のマスク製品なら5000円未満の出品も見つかります。Amazonよりも安いのは出品者が格段に多いため、それなりに価格競争が働くこと。そして日本国内からしか落札できないため、金に糸目をつけない中国の富豪が買い値を吊り上げることができない点もあるでしょう」(前出・週刊誌記者)

 ただ、住宅街の駅前にあるドラッグストアでは今でも「1家族につき2点まで」といった制限つきながら定価販売を続けているところがほとんど。お買い得情報はネットだけでなく、足で稼ぐ必要があるようだ。

(北野大知)

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