マスクの「売上3割減」でも「着用は8割超え」のマカ不思議

 東芝データは、全国のスーパーやコンビニなど約1万4000店が導入する電子レシートのデータを分析し、マスクの売上が今年のピーク時から3割以上減少したことを発表した。

「同社が利用者約120万人のデータを解析したところ、着用が緩和された3月13日から19日のマスクの売上は約623万円だったそうですが、翌週の20~26日では約451万円に減少。今年最も売上が多かった1月23日~29日の週と比較すると約36%も減少していたといいます。その一方で、メイクアップ化粧品の売上は増加傾向にあり、脱マスクの影響が出てきているといいます」(社会部記者)

 しかし、日本テレビが東京駅前に設置した映像を解析したところ、3月13日のマスク着用率は89.7%で、およそ1カ月後の4月10日の調査では着用率85.6%とほぼ横ばいだったことがわかっている。また、今月17日発表されたJob総研による「マスク個人判断後の意識調査」では、マスクを状況に関係なく無条件で着用すると回答した人が64.8%いて、今後もマスクを着用すると回答した人は75.2%にのぼっている。

「マスクの着用緩和によって新型コロナウイルス感染者が増加したという情報もあることから、なかなかマスクを外せないという人も多いと思います。多くの人がマスクを家にストックしていると思うので、マスクの売上が減少したといっても、イコール着用率の減少とはならないでしょう。今は季節柄、花粉もまだまだ飛んでいますし、中国からは黄砂が飛来していますからね。多くの人がマスクを外せるようになるのは、もっと先のことではないでしょうか」(フリージャーナリスト)

 まだまだマスクを手放せない人も多そうだ。

(小林洋三)

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