フリーアナウンサーの宮根誠司が10月11日、司会を務める「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)で、〝脱マスク〟は外国人旅行客頼みとの鋭い見解を示した。
新型コロナウイルスの水際対策は同日より大幅に緩和。入国者数の上限が撤廃され、個人の外国人旅行客の入国も解禁された。
番組では外国人旅行客に人気の高い東京・浅草からライブ中継。宮根はリポーターに「マスクはどうなんですかね、外国の方は? されてない方もいらっしゃいます、かなり?」と、マスク着用率が気になる様子。
浅草での外国人のマスク着用率は半々とのことで、ほぼ100%の日本人から見れば、あり得ない状況。とはいえ諸外国では脱マスクの生活が戻りつつあり、着用を当たり前としているのは日本などごく一部だ。そんな状況に宮根も疑問を抱いていたに違いない。カメラがスタジオに切り替わると、「ひょっとしたら、我々がマスクを取るのは外国人の方が来て、『あれ、もう我々も取ってもいいのかな?』と、外国の方に影響されて我々も取るんじゃないかな」と、脱マスクが実現するのは他力本願でしかあり得ないとも取れる考えを示した。
ネット上では宮根の意見を推す声もあったが、「正直、マスクは必要です」「郷に入れば郷に従え。外国人旅行者はマスクをすべき」などと反発も強かった。
宮根は6月20日の放送でも、マスク着用に一石を投じた。宮根が品川駅で確認したところ、猛暑にもかかわらずマスクを外していたのは2人だけだったという。宮根はその2人を「勇気ある」と称えたことからも、マスク着用に懐疑的なことは明らかだ。
「国際政治学者の三浦瑠麗氏は10月11日更新のツイッターで、『海外からたくさん観光客が入ってきて「KYにマスクをしてくれないのでみんなつけなくなる効果」に期待している政治家も少なくないんですって。どれだけ他力本願なのかしら』と独特な表現で呆れています。宮根と同じような考えを持っている政治家も多いようです」(週刊誌記者)
水際対策の大幅緩和で、日本人のマスク着用も緩和となるか。
(石田英明)