作業着チェーンの「ワークマン」が、12月16日の株価終値で1万90円をつけ、上場以来初めて1万円の大台を突破し、大きな話題となっている。
「今年は株価3580円からスタートしたワークマンですが、8月には前年同期比59.5%増という驚異的な売上高を記録するなど快進撃を続け、株価を約3倍にまで押し上げました。19日現在で時価総額は8282億円を超えており、ジャスダック市場では『日本マクドナルドホールディングス』の6967億円を抜いて首位の座に立っているのです」(経済ジャーナリスト)
これに対しネット上では《ワークマン、マック超えってヤバすぎ》《良い物は需要がある。しかも安い。売れるのは当たり前》《もともと作業着作らせたら超一流。一過性のブームでは終わらないだろう》など絶賛する声が相次いでいる。
「もともとワークマンは吉幾三さんがCMキャラクターを務めていた中年向けの作業着屋さんというイメージでしたが、その安さと機能性の高さからSNSでアウトドア好きが紹介すると、次第に若者にも支持されるようになりました。昨年9月から一般向けの新業態『WORKMAN Plus』をスタートさせ、今や“ワークマン女子”も急増中です」(アパレル業界関係者)
ワークマンのウェアやシューズの強みといえば、なんといってもその機能性だろう。
「度重なる台風の襲来という悪天候で多くのアパレル店が軒並み売上を落とした10月でさえ、ワークマンは前年同期比30.1%増の売上を記録しています。むしろ、災害の脅威を思い知らされる昨今の事情が、ワークマンの商品が支持される根底にあるのかもしれませんね」(ファッション系ライター)
“ポストユニクロ”の筆頭とまで言われるようになったワークマン。まだまだ快進撃は続きそうだ。
(小林洋三)