令和元年も、ワイドショーのコメンテーターなどとして八面六臂の活躍だったタレントの長嶋一茂。北朝鮮のミサイル発射のニュースに「発射角度はホームランと同じ」とコメントするなど、その発想の破壊力たるやすさまじい。今年1年も忖度なし、思いつくままに放たれた一茂の迷言・珍エピソードをまとめて紹介しよう。
5月31日放送のバラエティ番組「ザワつく!金曜日」(テレビ朝日系)では、テレビのプロ野球中継を流している焼き鳥店での珍エピソードを披露。隣に座っていた男性客が野球に詳しかったらしく、一茂は元プロ野球選手でありながら、その男性客に解説を頼んだのだとか。しかも、解説を聞いて「うん、なるほどな」と納得し、その解説内容をテレビで使っていることを明かした。
10月9日放送のバラエティ番組「怒られ履歴書」(フジテレビ系)では、ヤクルトでの現役時代の珍エピソードを告白。当時、野村監督から「おまえはミーティング中、何を書いているんだ?」と聞かれた時、一茂はノートにドラえもんの絵を描いていたという。その後、野村監督に2時間半も説教されたが、一茂は「ほとんど覚えてない。なに、言ってたのか」と関心がなかったようだ。
11月8日放送の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)では、千葉県の森田健作知事に対して苦言。台風15号が千葉県に上陸後、森田知事が公用車で別荘を訪れていた疑惑について、一茂は森田知事のかつての主演ドラマを思い出したらしく「不謹慎かもしれないけど、会見のVTRを見て笑ってしまったね。『おれは男だ!』(日本テレビ系)のドラマを見ていた世代としてはちょっと寂しい」と、トンチンカンな解説を披露してスタジオを変な空気にした。
「思うがままにストレートに発言するところがおもしろいですね。ところが時に、問題噴出の吉本発言に対して『税金で賄っている国の事業から撤退すべき』と正論も述べる。そのつかみどころのなさが視聴者を飽きさせません。また何を言っても悪気はなく、マスコミの反応などどこ吹く風ですから、来年も言いたい放題、コメンテーターとして活躍しそうです」(テレビ誌ライター)
2020年も、一茂が大いに笑わせてくれそうだ。
(石田英明)