スポーツニュースでも取り上げられる機会の少ないプロ野球の2軍。各球団とも1軍同様、本拠地の球場はあるが、1軍ほど立派ではない。また、トレーニング施設や選手寮など彼らがどのような環境で切磋琢磨しているのか野球ファンでも詳しくは知らないはずだ。
実は、これらの2軍施設は球団による格差が大きいと言われている。では、施設面で優位に立つ球団ばどこなのか。
「ソフトバンクです。2~4軍用施設『ホークスベースボールパーク筑後』は、福岡ドームと同じサイズの2つの球場を持ち、クラブハウスの充実度は他球団の1軍用の施設を上回るほど。屋内練習場も最新機器を揃えて設備の規模や充実度は12球団トップクラスで、選手寮もNPB随一と言われるほどの豪華さです」(スポーツ紙記者)
だが、球界の盟主・巨人の2軍施設も負けていない。今年3月にファーム専用の「ジャイアンツタウンスタジアム」がオープンしたばかりだ。
「スタジアム1階には80.8メートル×54.2メートルの屋内練習場があり、規模としては日本一です。さらに23年に完成した新ジャイアンツ寮には『G-BASE』と呼ばれるトレーニング棟があり、動作解析室をはじめ、球速や回転数、回転方向などを入力してライバル投手を忠実に再現できる最新型ピッチングマシン『ハックアタック』、打球解析マシンの『ヒットトラックス』といったMLB並みの最新機器が揃っています」(同)
阿部監督就任後、若い戦力が次々と台頭しているところを見ると、すでに一定の効果は表れているようだ。
「さらに、19年に2軍本拠地の横須賀スタジアムの隣に完成したDeNAの青星寮もトレーニング環境が整っており、同年に新しい若獅子寮が誕生した西武も屋内練習場は内野グラウンドがすっぽり入るほどのスペースです」(同)
ただし、日本ハムの2軍が北海道に移転すれば、球界トップの施設になる可能性も。
「現在の鎌ケ谷の施設は老朽化が進んでいますが、日ハムはエスコン移転で収益的にも余裕があり、2軍施設に多額の予算を投じることができる。先日の移転発表会見を限り、現時点で球界最高と評されるソフトバンク上回る施設になる可能性はあるでしょうね」(同)
今後、2軍の施設格差はさらに広がることになるかもしれない。
※写真は、ソフトバンクのファーム施設ホークスベースボールパーク筑後にある専用球場「タマホームスタジアム筑後」