プロ野球「あのお騒がせ選手」の今(5)「失踪」を語らない門倉健元コーチが評論家復帰

 表向きは不祥事ではなかったが、プレーにも影響を及ぼすほど問題行動に入れあげてしまった投手もいる。18年の最多勝投手に輝いた元西武の多和田真三郎(29)だ。翌19年に体調不良を訴え1勝しかあげられず、オフには自律神経失調症と公表されたが、そこに至るまでにチームの和を乱す行動があったという。

「17年オフに結婚した奥さんにメロメロでした。試合前でも駐車場に奥さんから呼び出され、車内でイチャイチャしていたんですよ。対戦チームの選手たちにもバレて話題になっていた。ミーティングに遅れることもあり、キャンプ時も、多和田は選手宿舎を抜けて、奥さんの泊まるホテルで目撃されている。というのも、報道陣も泊まるホテルだったから筒抜けになっていたんです」(球団関係者)

 不調に陥った19年の自主トレ期間中には、行方不明騒動も起こしていた。

「暖かい自分の地元・沖縄で自主トレすればいいものを、奥さんの実家・札幌に帰省していた。なんでも、素人の義兄から『指トレがいいんじゃないか』と勧められ、ビール瓶などを指に挟むトレーニングだけはしていたそうですが、ろくに走り込みもしていなかったようです。案の定、シーズンに入ったらボロボロで、オフに契約保留選手になると、21年に戦力外通告となった」(前出・球団関係者)

 その年のトライアウトを受けたが、手を挙げる球団はなし。現在は奥さんの地元である北海道にて、社会人軟式野球チームでプレーしている。

 ところで、21年シーズン中に前代未聞の失踪騒動を起こした元中日の門倉健2軍コーチ(49)はどうしているのか。家族から捜索願が出され、横浜市内の公園で野宿している目撃談が出るなど、ワイドショーも騒がせる事件となった。失踪中、球団に郵送した退団届が受理され、その後、家族のもとに帰宅したものの、再失踪を遂げる摩訶不思議な事態にまで発展している。

「事件発覚当初より、門倉が奥さんから逃げているとの噂が広まった。春季キャンプ時に、門倉の不貞がバレたというのです。そもそも金銭的にシビアな奥さんで、お金を持たせてくれないから、そのせいで借金がかさんでいたとも」(スポーツ紙デスク)

 今年10月、門倉氏は突如としてスポーツ紙の評論家として復帰。いまだ事件の顛末を語ることはないが、離婚調停していたとの報道もあり、自らの口で真相を語ってほしいものである。

 最後に、無念の解雇から一発逆転を狙おうかという選手を紹介しよう。

 昨季途中、球団から不要不急の外出自粛を求められる中、2軍生活が続いていたDeNA・乙坂智(28)が東京・渋谷のクラブに現れ、あごマスク姿で次々と女子たちに声掛け。最終的に2人をお持ち帰りしていったという。以後、1軍に呼ばれることもなく、10月に戦力外通告を受けた。

 乙坂は19年にも未成年女性との交際を巡り、お相手が自死未遂する騒動が取りざたされている。トライアウトを受けることもなく、獲得球団は現れなかった。

「乙坂は今夏、メキシカンリーグでプレーし、78試合で3割6分7厘、3本塁打、25打点、79得点と活躍しました。10月からはベネズエラのウインターリーグに参加していますが、同リーグは日本球界ばかりか米メジャーも注目している。好成績を残せば、声をかけられる可能性も広がります」

 今度こそ、野球でファンを魅了してほしいものだ。

*週刊アサヒ芸能11月10日号掲載

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