松屋の新形態「ちょい飲み」もできる「松軒中華食堂」は生ビール330円で日高屋を猛追中!

 物価高で飲食店の値上げが相次ぎ、仕事帰りの一杯を躊躇してしまう会社員も多いのではないか。これまでなら数千円で済んだ飲み代が、気がついたら1万円超えも珍しくないとなれば、一気に酔いも冷めてしまうだろう。

 そんな会社員や学生の間で、価格の安さから「サイゼリヤ」や「日高屋」で「ちょい飲み」するのが流行しているが、特に関東に直営店449店を有する日高屋の人気は圧倒的だ。だが、その日高屋に強力なライバルとなるチェーン店が出現したかもしれない。

「『松屋フーズ』が東京都内や千葉で展開している『松軒中華食堂』です。もともと松屋フーズは1966年に創業者が『中華飯店 松屋』を開業したのが始まり。そのルーツを引き継いたのが松軒中華食堂なのです」(フードジャーナリスト)

 メニューは定番の醤油ラーメンが580円(税込み、以下同)、焼豚炒飯530円、海老炒飯730円からはじまり、焼き餃子5個290円、おつまみからあげ300円など、どれも日高屋と同等なお手軽価格。焼き餃子だけでなく、水餃子5個290円や、揚げ餃子5個330円もある。特に醤油ラーメンは、チェーン店とは思えぬクオリティの高さと評判で、瀬戸内の花藻(はなも)塩、昆布や海鮮、煮干しなどのエキスを使用し、旨味がしっかりと効いた味わい深いスープとなっている。

 生ビールは、アサヒスーパードライが用意され、中ジョッキ330円と激安。日高屋ですら「キリン一番搾り(生)中ジョッキ」が390円なのだから、今どきこの価格は良心的といえるだろう。

 惜しむらくは、まだ7店舗しか展開されていないことだが、食事はもちろん、格安のちょい飲み店として認知されれば、ガリバー日高屋の背中が見える日が来るかもしれない。

(ケン高田)

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