ホンダと日産の経営統合が「白紙」になる見通しだ。昨年12月に基本合意を締結したものの、日産側がホンダの「子会社化」に強く反発したと見られている。
2月10日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」は「どうなる日産」と題して日産の苦境を詳報。元テレビ朝日社員の玉川徹氏が、日産の車をコキおろす一幕があり、一部視聴者から強い反発を招いている。
専門家は日産の経営陣の危機感の希薄さを指摘し、以前にも「潰れる寸前まで足の引っ張り合いをやっていた」と解説。これに俳優の石原良純は「40年前は『トヨタ・日産』だったじゃないですか。僕らそういう世代で育ってきたんですけど、40年前からそういう因子があったということなんですか?」と疑問を投げかけていたが、その後、玉川氏は「1986年っていうと、僕、大学生だったんですよ」と前置きしてこう語った。
「大学生の時の状態ですでにやっぱり、僕から見ると魅力少ない車でしたね。ホンダとか、トヨタに比べると、日産ってよく言えば無骨なんだけど、洗練されてないっていうか。毎日、毎日乗ってたらですね、どれくらい馬力があるかとかって考えて乗ってないですから。そうすると、乗り心地だとか、操作性だとか、それからレイアウトのおしゃれさとか、そういう風な部分で言うと、やっぱり日産にはあの当時からあんまり魅力なかったなって思いますね」
玉川氏は日産の技術を認めながらも、「イコール売れるとは限らない」と指摘し、40年以上前から「売れる車作り」ができていなかったと主張したが、SNSでは《86年の段階で魅力がなかっただと?》《玉川さんは日産の名車ラッシュを知らないのか》《どんな青春時代を送ってたんだ》などとツッコミが殺到していた。
「石原良純さんがトヨタと日産の2強時代を振り返っていましたが、80年代の日産といえばスカイラインR30型や新型フェアレディZなど、数々の名車を世に送り出し、82年発売の小型車マーチは爆発的なヒットとなり、2022年までに国内で累計260万台を売り上げています。番組のメイン視聴者は50代から70代と高齢者層。青春時代を日産の名車に乗って過ごしたユーザーは多く、日産の黄金時代を完全否定するような玉川さんの発言を不快に思うのは当然かもしれません」(メディア誌ライター)
日産が復活する日は訪れるのか。