近年は転売ヤーによる高額転売が問題になることもあるが、それでも多くのユーザーで賑わうメルカリやヤフーオークションなどのフリマサイト。安価なだけでなく、掘り出しモノをゲットできる可能性もあり、根強い人気を誇っている。
一方で、最近にわかに注目を集めているのは、「KSI官公庁オークション」だ。このオークションは、市町村などの地方公共団体や、警察、消防機関などの行政機関が出品するもので、税金滞納者の差し押さえ財産や、行政機関所有の財産を落札することができる。
差し押さえ財産というと、なんとなく不動産や公有地、事務用品などのイメージが強いが、実はマニアが所有していたコレクターズアイテムなど、超のつく「レアグッズ」も多く、注目されている。
中でも特に人気を集めているのは、ゲーム機やゲームソフト、カード類だ。例えば、遊戯王の「カオス・ソルジャー」カード。一部カードショップでは20万円以上で販売されているものが、半値以下の8万円で出品されていたりする。ただ一点、「要注意事項」があるという。グッズライターが語る。
「官公庁オークションでは、税金の差し押さえ品を出品しているので、基本的に隠れた瑕疵があっても執行機関は担保責任を負わないのです。中には『真贋鑑定済み』として出品されている商品もありますが、それ以外は自己責任で入札するしかありません。とはいえ、最近はオタクグッズも大量に出品されており、目利きに自信がある人は思わぬお宝をゲットできるかもしれません」
レア商品などの購入を考えている人は、転売ヤーから購入する前にチェックしてみるのもいいかもしれない。
(ケン高田)