大阪・関西万博の開幕までいよいよ100日を切った。万博は4月13日から開催され、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、158の国と地域が参加する。
一方で、運営費の8割強を担うことになる2300万枚の入場券販売は、一般購入分が前売り目標の19%と大苦戦中だ。このままでは開幕まで1日あたり約6万枚売れないと目標に達成できない計算である。
そんな中、メルカリでチケットの「投げ売り」が確認されている。
「メルカリで『大阪万博チケット2025』などと検索すると多数ヒットし、意外にも『SOLD OUT』も多い。通常のチケットの価格は、開幕日から4月26日まで1回入場可能な『開幕券』が大人4000円、7月18日まで1回入場可能な『前期券』が大人5000円、開幕後は一日券が大人7500円ですが、メルカリでは割引価格で転売されています」(エンタメ誌記者)
転売されているチケットは、団体向けのチケットなどで有効期限がないタイプのようで、企業向けに販売されたものが流出していると見られている。実際、これまでに販売されたチケットの約半数以上が企業向けなのだ。
「協賛企業の社員が転売している可能性も指摘されるほどです。もっとも、第三者に譲渡されたチケットは無効となる可能性もあるので、購入を考えている人は注意が必要です」(前出・記者)
チケットの販売不振を受け、万博協会は協賛企業である関西電力と大阪ガスに5万枚ずつの追加購入を提案している。当然というべきか、無理矢理購入させられた関係者からの、さらなる転売の可能性も危惧されているのである。
(ケン高田)