“大きなお友達”が殺到か!少女漫画「なかよし」爆売れ、付録は「転売祭り」に

 小中学生向け少女漫画雑誌「なかよし」9月号が爆売れしている。同誌を発行する講談社は、入手困難な状況になっているとして、「ひとりでも多くの読者の皆様に『なかよし』9月号をお読みいただけるよう、2024年10月2日(水)までの期間限定で電子版9月号の無料公開を実施いたします」と異例の電子版無料公開に踏み切った。

 爆売れの要因は2006年から10年にかけて連載された「しゅごキャラ!」の続編が今号から新たにスタートすることや、同作品の単行本表紙ステッカーの付録にあるようだ。

 あまりにも注目を集めたため、転売ヤーの餌食になってしまい、品薄に拍車を掛けている。フリマアプリ「メルカリ」には一時、付録のステッカーコレクションが大量に出品され、中には2000円以上の高値で売れたものもあった。

 さらには、「大きなお友達」の存在も気になるところだ。アニメ系ライターが語る。

「『しゅごキャラ!』は少女向け漫画ですが、実は男性ファンも多く、今でも『アミュレットクローバー萌え!』などとグッズを大量買いする大人のファンを見かけます。版元が電子版を無料公開したのは英断ですが、付録欲しさの“大人のお友達”は、増刷してほしい気持でいっぱいでしょうね。本来の読者である小中学生が、きちんと書店で購入できることを祈るばかりです」

 これまで「プリキュアシリーズ」や「アイカツ!」「セーラームーン」など多くの女児向け作品が成人男性のハートをつかんできたが、一方で、「オシャレ魔女♥ラブandベリー」などは、大きいお友達が寄りつかないように意図的に萌え路線を避けたという例もある。

 いずれにしても、連載や付録を楽しみにしていた子どもたちが本を手にすることができるよう、悪質な転売ヤーは徹底的に排除してもらいたいものだ。

(ケン高田)

*画像は「なかよし」9月号表紙

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