メダル4個獲得の体操・岡慎之助「五輪報奨金」1770万円は多いか少ないか

 先日まで行われたパリオリンピックでは日本代表選手のメダルラッシュに湧いた。

 日本選手たちが獲得したのは金20個、銀12個、同13個で合計45個。金メダルの数は2004年アテネ大会の16個、メダル総数でも16年のリオデジャネイロ大会の41個を上回り、海外開催の五輪で過去最多を更新した。

 ちなみに過去の五輪で日本が最も多くの金メダルを獲得したのは21年、自国開催となった東京大会の27個。メダル総数も同大会での58個となっている。

 ところでこれだけメダリストが多いとなると、気になるのは選手たちが獲得した報奨金だ。

 日本の場合、JOCからは金500万円、銀200万円、同100万円が贈られ、さらに競技によっては競技団体からも贈られる。競技団体で最も高いのが日本ゴルフ協会で金2000万円、銀1000万円、銅600万円。2番目に高いのが日本卓球協会と日本バドミントン協会で金1000万円、銀500万円、銅300万円となっている。

 では今回、誰が最も多くの報奨金をゲットしたのか。

「各選手は所属企業やスポンサーからもらえる場合もありますが、そちらはまだわからないので除外すると、今大会の報奨金トップは金×3(個人総合、団体総合、鉄棒)、銅×1(平行棒)の成績を残した体操の岡慎之助選手になります。体操協会の報奨金は金50万円、銀30万円、銅20万円なので、JOCからの1600万円+体操協会からの170万円で計1770万円を贈られます」(スポーツライター)

 岡選手は会見で報奨金の使い道を聞かれ「練習の道具や疲労回復のために使いたいし、個室サウナに行ってみたい」と語っていた。これは十分実現できるだろうが、金メダルを3つも獲得した報奨金にしては少ない気もしなくはない…。

(鈴木十朗)

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