やり投げ金・北口榛花に「国民栄誉賞を!」の声に岸田首相はどう出るのか

 パリ五輪陸上女子やり投げで、日本女子トラック・フィールド種目で初の金メダルを獲得した北口榛花。

 榛花(はるか)の名前をつけたのは、父・幸平さんだという。

「幸平さんは地元・旭川でも有名なパティシエで、お菓子の材料として榛(はしばみ・ヘーゼルナッツ)の目利きに気を使ってきたそうです。そんな中、一人っ子の一人娘として大切に育てようと、はしばみに花をつけて“はるか”とつけたという。五輪ではフィールドに寝転んでカステラを食べる姿が話題になりました。本人は『ゲン担ぎ』とは言っていましたが、もともとはスイーツ好きから来ているようですね」(陸上担当記者)

 高校入学後、顧問の誘いで陸上競技を始めやり投げに出会い、わずか数カ月で北海道大会で優勝。五輪で陸上フィールド種目初の金メダリストにまで駆け上がった。そうした中で聞こえてくるのが「北口の金メダル効果に一番乗りたいのは岸田政権ですよ」(夕刊紙記者)との話だ。

 五輪ではないが、2011年にサッカー女子W杯で世界一になったなでしこジャパン全員に国民栄誉賞授与を決めたのは、当時、支持率低迷に喘いでいた民主党政権(菅直人首相)だった。

「あの時、日本サッカー協会の中では政治的利用との指摘もあり、辞退すべきとの意見があったんです。それでも結局、政府からの強い要望があり受賞となった。岸田政権の今の状況を考えれば、北口の人気に乗っかる動きが出ても何ら不思議ではない。ただし実現したとしても、政権に対して少なからず反発の声が出るでしょうね」(サッカー担当記者)

 旭川では市長がすでに市民栄誉賞授与とパレード開催に言及。大盛り上がりで、ネット上でも確かに「国民栄誉賞を!」との声も見られる。果たして岸田首相はどうするか。

(小田龍司)

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