急増「メルカリ初心者狩り」の狡猾手口とカモにされない防衛術

 いまや多くの人が商品の売買に利用しているフリマアプリ・メルカリで、「初心者狩り」が行われているという。強引すぎる値引き交渉や商品のすり替えなど、主に初心者をターゲットにした悪質行為が増えているというのだ。

 7月17日放送の朝の情報番組「めざまし8」(フジテレビ系)では、そんな初心者狩りの手口を公開。「問題が生じた場合、自力で解決できないときは事務局に連絡を」という専門家の声を紹介した。

 では実際、どのような手口が横行しているのだろうか。

 最もポピュラーなのは非常識な値下げ交渉だ。例えば5000円でゲームソフトを出品した場合、「1500円なら即決する」などと、相場以下の値下げを要求。言うだけならタダだから、ワンチャン値引きを狙う人は思いのほか多い。初心者の場合、強く値引き交渉に出られると、応じなければならないような気になってしまうため、ターゲットにされているようだ。

 そして、最も気をつけなくてはならないのが「ブランド品のすり替え詐欺」だ。

「最近多いのはニセモノ商品のトラブルです。まず相場より安い商品はニセモノを疑ってください。また自分が正規のブランド品を出品する際にも注意が必要です。商品を発送後、購入者から『傷があった』などとクレームを入れられ、返品された商品がニセモノとすり替えられていたというケースが頻発しています。『めざまし8』では出品時に『返品は受け付けない』と記載することを勧めていましたが、実はこれは規約で禁止されています。トラブルがあったらすぐに運営に連絡してください」(情報誌ライター)

 最近は高額商品などのすり替え防止用に、専用の「タグ」が発売されている。このタグはハサミなどで切り取る以外は取り外すことができず、商品をすり替えればすぐにわかってしまうため、もしブランド物などを出品する場合はあらかじめ用意しておくといいだろう。

 他にも少額の取引やサクラ取引で高評価を増やし、最後に大きな詐欺を行いアカウントを消す計画的なものもある。初心者だからといってカモにされないよう注意したい。

(ケン高田)

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