まるで武士の刀のように、スカートにスマートフォンを挿す「おなかスマホ」が話題となっている。
7月2日放送の「めざましテレビ」(フジテレビ系)では、新しい女子高生ファッションとして「おなかスマホ」を紹介した。「スマホはポケットに入れづらい」「振動に気付きにくい」「素早く取り出せる」ことから、制服のスカートにそのままスマホを挿すファッションスタイルが流行していると報じたのだ。
ところが、このスタイルだとスマホが腹で安定せず、いつ落としてもおかしくない危ない状態であることから、視聴者から疑問の声が上がった。「なんでも流行らせようとしないでほしい」という苦言も寄せられたほどだ。
「おなかスマホをしているのは制服を着用している女子高生がほとんどで、一般的に流行しているわけではありません。ただ、番組の影響は大きかったのか、放送後には『おなかスマホ』がトレンド入りするほどでした」(グッズライター)
だが、同時に浮上したのが「電磁波による身体への悪影響説」だ。腹部に挿すことから、妊婦や不妊治療への影響、がんの発生などを危惧する声がSNSに上がったのである。
「スマホの電磁波による人体への影響については諸説ありますが、総務省では『電波によって健康に悪影響を及ぼすという確固たる証拠は認められない』という主旨のコメントを公表しています。また、WHO(世界保健機関)も同様の見解です。とはいえ、『絶対に安全』と保証もしていません。使用者の判断に委ねられている状況ですね」(医療系ライター)
もっとも、こうした周囲の大人の懸念など馬耳東風とばかりに、当の女子高生たちは今日もお腹にスマホを挿すのだろう。
(ケン高田)