【那須遺体損壊事件】「軍師官兵衛」子役逮捕に重なる名作ドラマ子役の「無期懲役」

 栃木県那須町の河川敷で焼かれた夫婦の遺体が見つかった事件で、死体損壊容疑で逮捕された若山耀人(きらと)容疑者が子役時代から活躍した俳優だったことがわかり、世間を驚かせた。

 若山容疑者は当時10歳の2014年、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」で主演の岡田准一が演じた黒田官兵衛の幼少期の万吉役を演じ、その役の衣装でプロ野球の始球式にも登場した。

 ほかにドラマ「悪夢ちゃん」(12年、日本テレビ系)、「仮面ライダーウィザード」(13年、テレビ朝日系)、「地獄先生ぬ~べ~」(14年、日本テレビ系)、「Nのために」(14年、TBS系)などで子役として活躍。18年3月に公開された福士蒼汰主演の映画「曇天に笑う」にも出演していた。

「この報道を受け、SNS上ではNHKオンデマンドで昨年8月から配信が始まった『軍師官兵衛』の配信が中止になるのではと心配する声が出ています。また、若山容疑者は『軍師官兵衛』に2度出演しており、万吉役を務めた後、官兵衛の嫡男である長政の幼少期・松寿丸役で再出演。それだけ子役として力があったということでしょう」(芸能ライター)

 そんな人気子役が遺体損壊事件で逮捕とは、ずいぶんな転落ぶりだが、子役出身の犯罪が大きな話題になったことは過去にも例がある。

「子役時代の1969年に『黒ネコのタンゴ』を大ヒットさせた元児童歌手は84年に窃盗で逮捕されニュースになりました。ドラマ『子連れ狼』シリーズに出演した元子役・西川和孝は99年に強盗殺人・死体遺棄などの罪で逮捕され、無期懲役になっています」(同)

 昔、子役で人気が出ると大人の俳優としては成功しないといわれたものだが、最近は芦田愛菜、鈴木福、神木隆之介など、順調に成長するケースが増えていた。しかし今回の事件をみると、まだ転落人生を歩むパターンもあったようだ。

(鈴木十朗)

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