KFCの新アプリが大不評「ログインできない」「チキンマイレージが消失」

 今月からリニューアルされた「ケンタッキーフライドチキン(KFC)」の新アプリのUI(ユーザーインターフェイス)が《史上最低レベルでヒドい》と大きな話題になっている。実はKFC以外でも飲食チェーンのアプリや券売機は使いづらいと批判されることも少なくないのだが、なぜ飲食系のUIはすぐに崩壊してしまうのだろうか?

「KFCは3日から公式ホームページとアプリを全面的にリニューアルしたのですが、特にアプリの方の不具合があまりにも多すぎて困惑の声が相次いでいます。SNSに寄せられた意見をまとめると、『正しいアドレスを使ってもログインできない』『ワンタイムパスワードのパスワードが届かない』『郵便番号を入力する欄の桁数が足りなくて入力ができない』『今まで貯めたチキンマイレージが消失している』『ボタンなどの表示がずれている』『メニューページに商品価格が記載されていないため値段が分からない』などなど、ここには書ききれないほど様々な不具合や不満が寄せられているのです」(ネットライター)

 これまでKFCのアプリを担当していたチームラボの公式サイトには、「現行ver.(2024年4月以降)は弊社開発事例ではございません」と強調して書かれているので、新アプリは新しい開発担当とKFCとで連携がうまくいっていないのかもしれない。なお、昨年4月には「松屋」も券売機があまりにも使いにくいと話題になったが、飲食系のアプリや券売機は《UIがクソすぎる》などと批判されることも少なくない。

「飲食系のUIが不評を買ってしまう大きな理由としては、商品の複雑化があると考えられます。例えば、同じチェーンでも地域によって扱う商品が変わったり、店舗限定のお試し商品があったり。さらに、最近では地域で価格が変わったり、ロードサイド店と路面店、都心店と郊外店、深夜営業で料金が異なるところもあるのです。それに加えて、イートインとテイクアウトでは税率が異なることもややこしいところで、《価格が分かりづらい》《店舗などを指定しないと商品情報が見られない》といった不満が出てきてしまうのも当然なのかもしれません」(ITジャーナリスト)

 最近はアプリを使って注文・決済をする利用者も増えているので、もう少し分かりやすいUIにしてもらえると嬉しいのだが…。

(小林洋三)

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