自民党元幹事長の石原伸晃氏(66)と前明石市長の泉房穂氏(60)が1月16日、「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)にリモート出演。政治とカネの問題で激論を交わした。
この日の放送では、自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件などについて議論が交わされた。泉氏は「派閥というのは金を集めて金を配る。配るだけではなく、金をもらった企業・団体にある意味、国民のお金を使っている。本来、国民に使われるべきお金が、国民ではなく、企業、団体など政治家に便宜を図ってくれる方のために使われている」と指摘した。
それに対して、石原氏は「私は派閥の会長をやっていましたが、お金儲けのためとか、お金を配るために政治をやっているわけではない。国家、国民のためですよ。政治家は志が高くなかったら、政治家をやる必要はない」などと反論。
すると泉氏は「お立場上、そう仰るんでしょうね。実際は、国民は生活キツキツですよ」「政治家がしっかりして苦しい国民の生活を救うのが政治のはずなのに、国民を救うことをせずに、今や(国民)負担率5割ですよ。半分くらい(お金を)政治家に任せているのに、政治家が国民のことを助けずに、自らポケットにお金が入ることをやっていることに対して、国民は不信感を持っている」と反論し、「石原さんは派閥の会長をやっていましたし、お立場がおありでしょうから、今日みたいな発言になるのは理解できます」と皮肉で返した。
石原氏は「泉さんに理解されたら困る」と笑いながらもムッとした表情を見せ、「そんな綺麗事だけで世の中進まないじゃないですか」「派閥の会長をやったから、そう言わざるを得ないなんて、人のこと、初めて会ってそういうことを言うのは失礼ですよ」と怒りを爆発させたのだ。
泉氏は「そうであれば、すみません。失礼な物言いでした」と頭を下げたが、「国民が負担しているお金で国民のための政治をしてほしいのであって、企業や団体から金をもらうにしても、そっちじゃなくて、国民をもっと大事にしてほしいと私は思う」と持論を曲げなかった。
「石原氏は〝お金儲けや金を配るためではない〟と力説していましたが、実際、裏金の存在があったので説得力に欠けます。一方の泉氏は、〝税金は国民のために使われるべき〟と終始一貫した考えを示しました。ネット上では《国民のことをわかっているのは泉さん》《国民負担率が約5割で国民はお金がない。まさにその通り!》《別に失礼でもない。当たり前のこと》《指摘されたらすぐ頭を下げて謝罪した泉房穂さん、見直した》などと、泉氏が圧勝でした」(芸能記者)
メディア出演が増えてきた泉氏、この先も大暴れしそうだ。
(石田英明)