「ミヤネ屋」政治の裏金問題で泉房穂氏のギャラを追及「オープンにしなはれ」

 1月16日、自民党の「政治刷新本部」は党本部で2回目の会合を開いた。所属議員全員が参加できる議論の場で、岸田文雄総理は「政治を思う熱い思いを、聞かせていただきたい」と述べたが、同日放送の日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」でも裏金問題をめぐって熱すぎる議論が繰り広げられた。

 論客としてリモート出演したのは元自民党幹事長の石原伸晃氏と元明石市長の泉房穂氏。2人は「政治とカネ」をめぐって激しい舌戦を展開。政治資金の使途の透明化について聞かれた石原氏は、秘書の給与額や「旅行先」が公になることを懸念して「バランスの問題」と回答し、泉氏は「バランスとおっしゃるけど、政治家が胸を張って仕事したらいいと思うんですよ」とバッサリ。「誰からいくらお金もらって、どこに何使って、どういう政策しているかってことを、もっと胸を張った政治を」「お金じゃなくて政策とか言葉の力で選挙に勝てるような政治家が増えたらいい」と訴えたところで、司会の宮根誠司が口をはさむ。

 宮根はヒートアップする泉氏を気遣うように「泉さん、この後、講演あるんでしょ? すぐ」と問いかけ、「泉さん、講演のギャラいくらなん?」と質問。これに泉氏は「ハハハッ」と苦笑いを浮かべ、宮根は「オープンにしなはれや。オープンにしなはれ。ギャラいくらもらってんのか、講演料」とたたみかけた。
 
「石原氏は政務活動費の透明化について、『ハダカにシャツ1枚くらいがいい』と独特の表現で煙に巻いていましたが、パックンこと、パトリック・ハーランがその後発言したように、その原資は国民の税金です。激論コーナーの最後にも、宮根さんは『また呼んでください』と手を振る泉氏に『テレビギャラいくら?』とまたしてもギャラの額を追及。石原氏の発言にひっかけて『ハダカになりなはれや』としつこく聞いていましたが、税金が投入されている政治家と異なり、泉氏は政界を引退した私人。SNS上でも《泉さんは公人じゃないぞ》《私人の泉さんを貶めるのは本当に不愉快》《宮根のほうが10倍はもらってるはず》といった批判が寄せられていました」(メディア誌ライター)

 政治の裏金問題を扱う中で、すでに政界を引退した泉氏のギャラを追及したのは、さすがに的外れだったようだ。

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