共産党とれいわ新選組が消費税の減税を訴えるものの、与党・自民党と野党第1党である立憲民主党はこれを否定。物価高騰でエンゲル係数が右肩上がりの“低所得者”の中には番組を見て絶望した者もいたかもしれない。
11月26日放送の「日曜討論」(NHK)で自民党の論客として出演したのは稲田朋美幹事長代理。議論のテーマが減税に及ぶと、日本共産党の小池晃書記局長は「減税するなら消費税」として、消費者がよく買うものが8%上昇していると指摘。「消費税減税すれば買い物のたびに減税されて、確実に消費に結びついて景気対策、中小企業支援になる」と語り、「消費税一律5%」「インボイス制度の廃止」を訴えた。続いて、れいわ新選組の長谷川ういこ参議院政策委員も、「現金給付」と「消費税廃止」を主張した。
これに否定的な見方を示したのは、立憲民主党の岡田克也幹事長。「物価高対策として消費税の減税は考えられない」と述べて、その理由について「時間がかかる」「来年になってからやっても対策にはならない」と説明していた。
その後、話を振られた稲田氏は「岡田さんがおっしゃったように」と前置きして、「消費税、やはり消費税(減税)の恩恵を受ける人っていうのは高額所得者のほうが恩恵を受けるというふうに思います」とコメント。「消費税は社会保障の重要な財源で、将来不安ということからも、私は消費税減税というのは違うと思います」と消費税減税を真っ向から否定した。
消費税減税は高所得者が恩恵を受けるという稲田氏の発言に、SNSでは《高所得者が有利って計算できないのか?》《は? 自民党はこんな人を出して大丈夫か》と疑問の声が相次ぎ、その後、番組では小池氏がこう言って稲田氏に訂正を迫っていた。
「低所得の人ほど所得に対する消費支出の比率が高いんですから、消費税の減税っていうのは低所得者に恩恵がいく」
そして一部の目ざとい視聴者の間では、稲田氏の首元に注目が集まっていたという。それこそは「高所得者」のシンボルともいうべき装飾品だそうで…。
「稲田氏が生放送の番組中につけていたのは『Peace』と象られたネックレス。形が特徴的なので、すぐに高級ブランド、ティファニーのものだとわかりました。国内ではあまり流通していない限定品で、通販サイトを見ると、70万円から100万円で販売されていました。耳につけていたピアスもおそらく超高級品。この日、出演していた政治家は稲田氏と長谷川氏の2人でしたが、長谷川氏はアクセサリーを身に着けていませんでした。しかし、まさか超高額のブランド品をつけてNHKの生放送に出演するとは…。岸田内閣の支持率がジリ貧なのも納得です」(メディア誌ライター)
消費税率のキープと税収のアップが国会議員に恩恵をもたらし続けるのは確かなようだ。