大麻の成分に似た合成化合物「HHCH」を含む「大麻グミ」による健康被害が全国で相次いでいる。11月21日、厚生労働省の指定薬物部会は、この「HHCH」を指定薬物に指定することを了承し、12月2日から流通・販売・使用などが禁止される見込みだ。
11月21日放送のTBS系「ゴゴスマ～GO GO！smile～」は、「“大麻グミ”の成分 規制へ」と題して、名古屋市内で大麻グミなどを扱う店舗を取材し、規制前の“まとめ買い”に訪れた客の声を紹介していた。また、福岡大学の大学生が大麻所持の疑いで逮捕されたニュースを伝え、専門家は「大麻グミではなく、危険ドラッグを含んだグミ」と警鐘を鳴らし、覚せい剤、コカインなどのドラッグへの入り口となる“ゲートウェイドラッグ”と指摘していた。
これを受けてタレントの鈴木紗理奈は「そもそも大麻と覚せい剤はまったく違うもので、今、同じようにみなさんが大麻と覚せい剤を一緒にして…」と切り出し、大麻も覚せい剤も「日本ではどちらも違法」と指摘。さらに「大麻グミも大麻ではない」「合成化合物と大麻がごっちゃになってて」として、こう続けた。
「大麻は欧米では解禁の流れに向かってて、年々、いろんな国が解禁されてると思うんですけど、日本は日本でそういう流れにはならないと思うんで、法律を日本国民だったら守るべきだと思うんですけど、情報がいろんなところからアメリカの情報も入ってくれば、ヨーロッパの情報も入ってきて、若い子たちは『大麻は大丈夫なんだ』っていうことで大麻にみんな軽く手を出していると思うんですけど」
その後、紗理奈は大麻グミと大麻の摘発が混同している点について触れ、「欧米では覚せい剤とかは禁止されています。大麻は解禁の流れでまったく別の物なんですけど、ごっちゃになることによってゲートウェイドラッグみたいな風に間違って…」と言ったところで、MCの石井亮次アナが「いや、ただ、今、日本ではダメでしょ」と話を遮るも、紗理奈は「日本ではもちろんです」としながら、「でも若い子の感覚としたら『アメリカでは大丈夫だから大丈夫なんだろう』ってなって、すごいごっちゃになってるのがひとつ問題なのもあるし、日本では大麻解禁の流れもないですし、大麻であろうが化合物であろうが絶対ダメやから、国民だったら絶対守るべきだと思うんですけど」と述べて、「法律を守る観点と大麻とそういうのがごっちゃになってるのが、危ないなとも感じた」と締めくくった。
紗理奈の長いコメントを受けて石井アナは「大麻もダメだし、規制外のグミであろうがチョコであろうがダメですよ」「とにかくやっちゃダメ」とまとめたが、SNS上では《大麻グミと大麻と覚せい剤を一緒にするなってこと？ぜんぶダメでしょ》《大麻解禁って紗理奈がギリギリ攻めてる》《紗理奈が熱弁すればするほど大麻擁護に聞こえてしまう》などと様々な意見が寄せられていた。
「紗理奈さんのコメントは大麻賛成派と見られるアカウントによって拡散され、コメントを遮った石井アナには《なんで止めるんだ》《MC最後まで聞け》といった批判が寄せられていますが、大麻事情を知らない視聴者には真意が伝わりにくかったようです。いずれにしても、慌てて発言を制止した際の石井アナのヒヤヒヤした表情が印象的でした」（メディア誌ライター）
いずれにしても石井アナの言う通り、「大麻」と名のつく商品には絶対に手を出すべきではないだろう。
