井端ジャパンの秘密兵器になる!監督が選出に強くこだわった「バックアップ要員」

 井端ジャパンの狙いは何か? 「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」(11月16日開幕)に向けて、井端弘和代表監督が各球団の秋季練習や宮崎フェニックスリーグなどの視察を続けている。

「選出されるメンバーは既報通りです。井端監督自らの口からも、スタッフや訪問先の球団職員らも話してくれるので間違いありません」(スポーツ紙記者)

 監督が代われば、選出の基準も変わる。若手中心の大会とはいえ、「意外な選手」の名前もある。巨人の控え捕手・岸田行倫が「3人まで」の貴重なオーバーエイジ枠で選ばれたのがその一例だが、「意外な選手」はバックアップメンバーにも見られた。中日・根尾昂だ。

「今季、一軍登板は2試合。ファームでも0勝7敗です。『バックアップメンバーに選ばれるらしい』との情報は井端監督が中日の秋季練習を訪ねた10月11日から流れていたんですが、確認ができませんでした」(前出・同)

 正規メンバーではないから教えてくれなかったのか。ただ、関係者の話を総合すれば、根尾の選出には井端監督の“強い意志”が込められていたようだ。

「日本シリーズが第7戦まで行われたとしても、アジアチャンピオンシップの開幕日まで10日以上空くため、メンバーが多く選ばれている阪神、オリックスが日本シリーズに駒を進めたとしても日程的には問題ないと思います。ですが、ポストシーズンマッチに進出したチームの選手たちは、終わった瞬間に1年の疲労がドッと出るとも言いますからね。根尾が“繰り上げ当選”する可能性は高いです」(球界関係者)

 ただ、現在の根尾の立ち位置からすれば、若手の大会とはいえ“胸を張って”代表に参加できるという状況ではない。それでも井端監督は“勝算アリ”と見ているそうだ。

 ひょっとしたら、アジアチャンピオンシップが「根尾飛躍」のきっかけになるかもしれない。

(飯山満/スポーツライター)

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