歓声が戻ってきた女子ゴルフツアーは、残り6試合と佳境を迎えている。10月19日からは賞金総額2億円を巡る戦い、11月2日には日本で唯一の全米女子プロの公式戦「TOTOジャパンクラシック」が開幕する。まさにファンにとっては満喫の秋となりそうで、お色気あり、ガチバトルありの見逃せないマッチングを厳選してお届けしよう。
10月1日、今季国内メジャー第3戦「日本女子オープン」で原英莉花（24）が20年同大会の再現とばかりに優勝を飾り、大歓声に包まれた。これは涙の復活劇でもあった。スポーツ紙記者が話す。
「今年5月、2年近くも悩まされ続けてきた腰がついに悲鳴を上げ、ヘルニア摘出を決断。手術後、インスタグラムに親指大の塊を載せて『こんなエイリアンみたいなものが取れました』と報告していました」
21年11月以来のツアー5勝目であり、うち国内メジャー通算3勝と、大舞台に強い原らしい復活劇だった。ゴルフジャーナリストの宮崎紘一氏は好調の原因について、
「ティーショットがよかったね。最終ホールでは290ヤード近く飛ばしてギャラリーを魅了していた。この大会は自慢の飛距離だけじゃなく、ほぼフェアウェイをとらえ、師匠であるジャンボ尾崎の口癖の『より遠くに、より正確に』を体現していた。これなら米挑戦も楽しみだね」
実は5月の手術決行は10月17日から始まる米ツアー2次予選会（米QT）を見据えてのことだったそうで、
「原クラスなら世界ランク75位まで上げて11月の最終QTからの挑戦が一般的。今回の勝利で大きくジャンプアップしても113位（10月9日時点）。来年2月には25歳を迎えるし、すでに黄金世代の畑岡奈紗（24）や渋野日向子（24）、勝みなみ（25）が海を渡っている。強気な原の意地が垣間見えた」（スポーツ紙記者）
今大会最終日の原は、白のショートパンツに首元の下から鎖骨周辺がスパッとのぞく紺色デザインのウエアと、お色気度も満点。11月2日に開幕する全米女子プロの公式戦「TOTOジャパンクラシック」では、豪快な飛距離争いだけでなく、世界トップクラスの美女たちとの競艶も楽しみだ。
そこにはもちろん、スマイルクイーンの渋野も参戦予定だが、
「ここ2週、連続予選落ちして米女子ツアーランクは79位（同）。シード権ラインが80位だけに、崖っぷちです。オフには青木翔コーチと再びタッグを組んで開幕3戦目に7位に入りましたが、6月から5週連続予選落ちで急降下。8月のスコットランドオープンこそ初日、2日目を1位通過しましたけど16位。『チーム渋野』はガタガタです」（スポーツ紙記者）
渋野自身も、報道陣を前にうつむきながら「やっぱりシードがかかっているから、アジアを4つ戦えるのが、今はすごくありがたいことです」と言葉を詰まらせていた。
「スケジュール管理から通訳に運転手、時にはキャディーも務めるチームマネージャーが最大限のフォローをしていますが、復調の兆しが見えない。やはり、青木コーチが国内に多数の教え子を持って多忙のため、直接指導ができずに動画でスイングチェックをしていることが低迷の一番の理由でしょう。一時帰国と、仲のいい原の復活が起爆剤になればいいですが‥‥」（スポーツ紙記者）
圧倒的な人気を誇る原と渋野のマッチングとなれば、見逃し厳禁である。
