セ・リーグの首位を走る阪神は5月25日のヤクルト戦(神宮)で延長12回の激闘を制し、今季2度目の5連勝で貯金は最多の14、2位DeNAとのゲーム差を4とした。これでセ・リーグ首位のまま交流戦へと突入する。
好調の要因には、リーグトップのチーム防御率2.74という投手陣の安定感がある。昨年まで中心だった青柳晃洋、西勇輝の2人が不調だが、現役ドラフトで加入した大竹耕太郎と3年目の村上頌樹がその穴を見事に埋めたことが大きい。
今季ブレイクしたその2人ついて、元DeNAの高木豊氏が自身のYouTubeチャンネルで解説。共通点としてコントロールの良さが抜群であると絶賛した上で、大竹については、
「(打者は)何とかなるんじゃないかなと思うけど打ちにいったらスッとかわされる。遅いボールを待っていたらドーンとくる」
と投球術を絶賛。一方の村上については、
「キレがいい。球に力がある。昔でいうと北別府さんみたいなタイプ」
とし、大竹が低めに制球する一方で、時に高めに制球する巧妙さを元広島カープの200勝投手・北別府学氏に例え、打者としては厄介な点と語っていた。
加えて高木氏は坂本誠志郎のリードについても褒めていたが、やはり2人はその要求に十分に応えられる力があるということだろう。
両輪がこのままチームを牽引してくれれば、おのずと優勝も見えてくるはずだ。
(鈴木十朗)