メッシW杯制覇で「GOAT論争は決着した」FIFAのメッセージに大ブーイング

 サッカーW杯カタール大会の決勝終了後にFIFA World Cup公式ツイッターが投稿したツイートが物議を醸している。

 同アカウントは、W杯優勝トロフィーとプレー・オブ・ザ・マッチのトロフィーを抱えるアルゼンチン代表のリオネル・メッシの写真と共に、「GOAT論争は決着した」と投稿。GOATとは、Greatest of All Timeの略で史上最高選手を意味する。FIFA は、2つのトロフィーを手にしたメッシがタイトルをコンプリートし、史上最高の選手となったと称賛したのである。

「この投稿には数多くのリプライが寄せられていますが、《FIFAがGOATについてコメントする権利はなく、すべてのサッカー選手に対して失礼だ》などと批判する声も少なくありません。また、近年ではサッカーの史上最高選手はメッシとクリスティアーノ・ロナウドのどちらであるかが議論の対象となっているため、《両選手はまだ現役であり、今史上最高かどうかは判断できない》《GOATはクリスティアーノ・ロナウドただ1人であり、議論する余地はない》といった声も見られるんです」(サッカーライター)

 しかし、W杯を制したことでメッシを史上最高選手とする声は世界中で高まっている。メッシは7度のバロンドールと6度のヨーロッパ・ゴールデン・シューを獲得しており、クラブでは37のタイトルを獲得。代表でもコパ・アメリカ2021優勝と北京オリンピックで金メダルを獲得している。これまでW杯タイトルがないことから、ペレやディエゴ・マラドーナなどのレジェンドとは同列に語れないとされていたが、カタール大会を制したことでレジェンド越えを果たしたとする声も少なくないのだ。

「メッシはW杯前に英メディア『フォー・フォー・トゥー』が史上最高選手の投票を実施したところ、マラドーナ、クリスティアーノ・ロナウド、ペレを抑えてすでに1位に輝き、元イングランド代表のウェイン・ルーニーらもメッシを史上最高と認めています。いずれにせよ、W杯の獲得によって、現時点でのGOATの称号は限りなく不動のものになったと言っていいでしょうね」(前出・サッカーライター)

 それでも、サッカー連盟が1人の選手を「史上最高」としてしまうのには問題があったかもしれない。

スポーツ