「三笘薫は僕が見てきた中で最高の選手」ブライトンMFが日本人ドリブラーを絶賛 

「彼はスペシャルな存在だ」

 プレミアリーグのブライトンに所属するドイツ人MFパスカル・グロスが、日本代表MF三笘薫をそのように讃えている。

 カタールW杯では、後半途中から出場し、ゲームの展開を大きく変えるジョーカーとしての役割を担った三笘。テクニカルなドリブルとスピードの緩急で相手を置き去りにするプレーは、今大会で大きく注目され、スペイン戦での“三笘の1ミリ”は日本にとって象徴的な場面にもなった。

 そんな三笘を普段からよく知るチームメイトである31歳のグロスは、ブライトン公式サイトのインタビューで、「僕からすれば、1対1の薫は、これまで見てきた中で最高の選手の1人だよ。左サイドでボールを受ければ、どんな相手でも抜き去ることができるし、いかなるシーンでもDFを苦しめることができる」と褒め称えている。

 また、「プレミアリーグのどんなチームとも戦う力がある。W杯でもそれを見ただろ? 彼がボールを持てば、デュエルの場面で相手DFはかなり難しい状況になる。途中出場で何度か最高のチャンスを作っていたし、彼はスペシャルな存在なんだよ」と、強豪国ドイツやスペインを相手にしても個性を発揮できた点を評価。

 さらにグロスは「薫はとても謙虚なやつで、英語も上手に話す。W杯前からトレーニングで素晴らしい動きを見せていたし、ポテンシャルもある。早くチームに戻ってきて、活躍してほしいと願っているよ」と話し、三笘がブライトンにとって非常に重要な選手となっていることを窺わせた。

「三笘は25歳と若く、将来性があることも大きな魅力の一つ。スペイン戦では、ワールドクラスの右サイドバックであるレアル・マドリードDFダニエル・カルバハルを置き去りにするドリブルを見せ、世界での評価を一気に高めたといえます。市場でも大きな注目を集めており、現地メディアは英国の名門リバプールが三笘との契約に関心を抱いていると報道。ブライトンのCEOを務めるポール・ハーバー氏は英メディア『Argus』に対し、『素晴らしい選手はW杯とは関係なく他クラブからチェックされるものだ』と答え、直近の移籍期間である23年1月のマーケットでの放出は検討していないといいます。もちろん三笘自身がステップアップを熱望する可能性もありますが」(スポーツライター)

 同僚からも“スペシャル”と絶賛されている三笘だけに、ブライトンのユニフォームを着るのも残りわずかな時間なのかもしれない。

(木村慎吾)

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