帝国データバンクの調査によると、主要食品メーカーが年内に値上げを実施もしくは予定している商品は1万品目以上にのぼるという。そんな中で、7月9日放送の「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)では「物価高騰でも奮闘!激安店の裏側」と題して、激安スーパーやワケあり商品を扱う店舗を紹介。200円の激安弁当で話題の「キッチンDIVE」を取り上げるも、コメンテーターの大竹まことが苦言を呈する一幕があった。
最初に紹介したのは200円のトンカツ弁当。レポーターの女性は「200円でもこの大きさの揚げ物が入っているのはかなりすごい。うれしいですね、これは」と称賛。さらに名物の「1キロ弁当」を手に取ると、「かなり重量が…」とそのボリュームを伝えていた。
キッチンDIVEの店主は物価高について、「鶏肉、牛肉、豚肉、ぜんぶ上がっていますし、鮭とかサバも上がってますし、食材全部、調味料も値上がりしています」と苦しい台所事情を明かしたうえで、1キロ弁当など売りたい商品を店の真ん中に置くなどして、客単価アップに努めているという。
激安弁当店や激安スーパーの取り組みを紹介した後、スタジオではタレントの東国原英夫が物価高騰と対策について持論を展開。「僕らはやっぱり少々高くても買いましょうよ、と。企業業績を上げたらそれを賃金にまわしてください。ということを意識してやらないと、デフレスパイラルになると思うんだよね」と、安さだけを追い求める考えに疑問を呈した。
これに大竹まことは「でも普通の家でね、努力するって言うと、何かって言ったら安いものを買う。その次やることはおかずを一品減らす、なんだよ。これでどういうことが起きるかというと、栄養のバランスが崩れるわけだよ」とコメント。そこから野菜の価格も高騰している話が出ると、大竹は「野菜高いでしょ? だからさっきのね、あの弁当見た?」と番組で取り上げた「キッチンDIVE」の弁当に触れて、「弁当の中にご飯があってコロッケがあってお新香がちょこちょこってあって…ていうんだったよね? 野菜なんにも入ってないじゃん」と語ると、他の出演者も「入ってなかった」と同調し、番組はCMに突入した。
これにはネット上でも《さすが大竹さん、値段も大事だけど栄養バランスも大事だよね》《若者は野菜もたくさんとらないとね》といった称賛コメントが寄せられるも、《キッチンDIVEをディスらないでほしい》《取材に協力してくれた弁当店けなすのどうなん?》《DIVE好きだから余計なこと言わんでほしかった》といった批判の声も…。「キッチンDIVE」には野菜たっぷりの新メニュー開発で大竹を見返してほしい。