2021年の衆議院選挙の際、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体から選挙支援を受けていたことが発覚し、猛批判にさらされた盛山正仁文部科学相。2月20日には立憲民主党が不信任決議案を提出するも、自民党、公明党などの反対多数で否決された。
これまで国会で野党から追及を受けるたびに「サインしたかもしれない」「記憶がまったくない」「私どもの年代でハグはあり得ない」などと“珍答弁”を繰り返してきた盛山大臣。2月15日の国会質疑では、立憲民主党の鎌田さゆり衆院議員が、「大竹まこと」を引き合いに出して猛追及する一幕があり、ネット民をザワつかせていた。
鎌田議員は盛山大臣の「記憶にない」、「うすうす思い出してきた」、「サインしたかもしれない」という一連の発言を取り上げ、皮肉たっぷりに「今日、何か思い出したことはございますか?」と尋ねるも、盛山大臣は「記憶にない、ということだけでございます」「それ以上のことは覚えておりません」と主張。これに業を煮やした鎌田議員はこう言って切り込んだ。
「あのね、『うすうす思い出してきた』っていう…。大竹まことさん、芸能人ご存じですか? 大竹まことさんね、ネット上で『そんな日本語ない』って。それが非常にリポストされて、今ネット上で多くの方がご覧になってます。文部科学大臣ですよ。『うすうす思い出してきた。そんな日本語ない』とまで批判されています。そして今日は『うすうす思い出してきた』『けれどもサインしたかもしれない』『けれどもやっぱり記憶はない』。めちゃめちゃですね。論理破綻してます」
国会中継でこの答弁が流れると、SNS上では《国会で大竹まことが取り上げられてる》《大竹まことが議事録に載るのか》《国会に影響を与える大竹まこと》などと反響を呼んでいた。
「大竹まことさんが盛山大臣の発言に『そんな日本語ねーよ!』『うすうすは思い出さない』とツッコミを入れたのは2月9日放送の『バラいろダンディ』(TOKYO MX)でのこと。この発言はすぐさまネットニュースになり、SNSで拡散されました。鎌田議員はこのニュースを引き合いに出して、文科相を務める資格があるのか、厳しく追及した形。2月20日の時点で、このやりとりを記録した議事録は公開されていませんが、おそらく3月頃には『国会会議録検索システム』で、『大竹まこと』が掲載された議事録が閲覧できるようになるかもしれません」(政治ジャーナリスト)
40年以上の芸歴を持つ大竹まことが、またひとつ、大きな足跡を残した瞬間だった。
※写真は首相官邸HPより