昨年、古巣のマンチェスターUに復帰。13シーズンぶりとなるイングランド・プレミアリーグでは5位(※第33節終了時)と優勝争いから脱落しているものの、15得点とゴールを量産し続けているC・ロナウド(37)。
だが、1-0で敗れた第32節エヴァートン戦の試合後、ロッカールームに戻る途中に通路脇のスタンドにいた観客の少年がかざした携帯電話を叩き落とすという暴挙に。一緒に観戦していた母親は英紙「デイリー・ミラー」の取材に息子が自閉症であることを告白。落ちたスマホは衝撃で画面は割れ、さらに手にもアザができて「ひどくショックを受けている」と語っている。
これに対し、ロナウドはSNS上で謝罪。素早い対応に当初は評価する声も多かったが、少年の母親はこの謝罪を受け入れていない。叩いた瞬間はネット上も拡散されており、警察が暴行容疑で捜査を進めているという。
「被害者への謝罪より前にSNSで謝罪文を出してしまい、母親が態度を硬化させてしまったと言われています」(英国在住ライター)
しかも、相手が自閉症の少年だと報じられて以降は、メディアやファンもロナウドの行為を厳しく非難している。
「リーグ終盤の大事な一戦を落とし、感情的になっていたとはいえ、言い訳にはなりません。処分の有無は捜査の結果次第ですが、もし逮捕となれば出場停止は数試合程度では済まず、長期に及ぶ可能性があります」(同)
マンチェスターUでは95年1月、ロナウドと同じ背番号7を付けていた当時のエース、エリック・カントナが対戦相手のサポーターにカンフーキックを見舞い、8ヶ月の出場停止処分を受けている。
「相手は逮捕歴のある人物で、散々罵声を浴びせた末の出来事でしたが結果的に厳罰に処されています。もしC.ロナウドが同様に長期出場停止を受けた場合、年齢的にそのまま引退の可能性もあると言われています」(同)
なお、ロナウド本人は3月の記者会見で自身の引退について、「将来を決めるのは自分自身で他の誰でもない。もっとプレーしたければプレーするし、そう思わなければプレーしない」と時期については明かしていない。
しかし、処分次第では活躍の場が失われるのも事実。カタールW杯を花道にそのまま引退なんてシナリオもあるかもしれない。