今年1月に第100回全国高校サッカー選手権を制し、高校サッカーの国内三冠を達成。さらにはエースの松木玖生選手がFC東京で開幕先発するなど、いけいけムードだった青森山田高校。そんな同校をよもやのスキャンダルが襲った。それは部内で「飲酒」が常態化しているという報道で、全国のファンやサッカー少年、保護者たちを大いにガッカリさせている。
3月3日発売の「週刊新潮」のスクープで明るみに出た今回の騒動。昨年2月、200人を超える部員の多くが生活を送る寮で、冷蔵庫にビールやチューハイなどが入っているのを当時の2年生が発見。それがキッカケとなり他の寮でも冷蔵庫からアルコール類が出てきたのだとか。
記事よると、結果的に10人前後が無期停学処分になったとあるが、こともあろうに、チームを最強豪校に育て上げた黒田剛監督は「これは青森山田内の問題だ。部内だけで収めろ」「親や友達に言うな。SNSにもあげず入学する新入生にも言うな」などと部員たちに口止めしたという。これが事実なら開いた口が塞がらないが、SNS上にも多くの批判が。
「もちろん、驚きやお叱りのコメントがほとんどだったのですが、『やっぱりね』と意外ではないとする意見も少なくなかったんです。というのも、ここのところ黒田監督の好感度を悪くするニュースがあがっていたからです」(スポーツライター)
黒田監督は1995年に同校の監督に就任し、常勝軍団に育て上げたことでその手腕は高く評価されていた。一方で、“指導者としてふさわしくない行為”に苦言が集まることもあった。昨年1月に行われた第99回全国高校サッカー選手権の決勝戦では、優勝した山梨学院のロングスローを妨害したとして、ネット上で炎上。また、ピッチに唾を吐いていたとして、猛批判を浴びている。
そんな流れでの今回の“飲酒隠匿報道”には世間からも《強けりゃいいってものじゃない》《三冠が泣く》《すぐにマスク外して大声出してたよね》《スローイン妨害とツバ吐きと飲酒隠匿で不祥事ハットトリックでしょ》などと、ネガティブな反応が…。仮に学校がサッカー協会に報告していれば、高校サッカー三冠すらどうなっていたかわからないだけに、より厳しい見方をされているようだ。
(飯野さつき)
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