箱根駅伝、高校サッカーが賭けの対象に!?「日本語対応の海外サイトも…」

 毎年1月2〜3日にかけて「無観客」で行われる箱根駅伝。とくにコロナ禍で外出を控える今回は、自宅でテレビ観戦という方もきっと多いはずだ。だが、そんな正月最大のスポーツイベントが密かに賭け事の対象になっているという。

「一部の海外ブックメーカーでは出場大学ごとのオッズが発表され、ネットでオンライン購入できます。総合優勝や区間賞のほか、3位のチーム、実力が拮抗する2校のどちらが順位が上かを予想するものもあり、いろんな賭け方が可能になっています。なかには日本語で表示されたサイトもあるので購入する日本人が近年増えているようです」(スポーツ紙記者)

 賭博行為は公営ギャンブルや特殊景品を介して換金するパチンコ・パチスロなどを除き、刑法185条、186条で違法と定められている。ただし、法律自体が古く、海外にサーバーを持つブックメーカーやオンラインカジノの利用を想定したものではなく、これらに関してはグレーゾーンになっているそうだ。

 解釈次第では摘発も可能なようだが、ここで注意したいのは仲間内での賭博行為。実は、箱根駅伝は仲間内で賭けを行っている者が多く、これは明らかな違法行為だ。

「数人の友人同士で行うものから胴元がいる数十人規模のものまでさまざまです。こうした形での賭博は以前から春夏の甲子園で行われていましたが、最近は箱根駅伝や高校サッカー冬の選手権といった正月のスポーツイベントのほか、サッカーやラグビーのW杯、相撲など国内外のさまざまな競技、大会が対象になっています」(前出・スポーツ紙記者)

 賭け方はシンプルな優勝予想以外はグループごとに異なるローカルルール。毎年の箱根駅伝と高校サッカーの賭けに参加している40代の男性会社員は「私のところは箱根は上位3校、高校サッカーはベスト8を予想します。おかげで寝正月でも退屈しません(笑)」と話す。

 とはいえ、これはれっきとした違法行為。もし捕まれば社会的信用も仕事も失うリスクがあることも覚えておこう。

(トシタカマサ)

※写真はイメージです

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