「ドンキ」公式YouTubeが絶賛の裏で懸念される“軽いノリ”の危うさ

“NHK受信料不要テレビ”などと呼ばれているチューナーレススマートテレビがバカ売れしていることでも話題の「ドン・キホーテ」。3日には、ウクライナの避難民を受け入れることを発表して称賛を浴びているが、一方で、昨年リニューアルした公式YouTubeチャンネルが、ひそかにネット上をザワつかせていた。

「ドンキでは10年前から商品紹介などを発信する告知用の公式YouTubeチャンネル『ドンキチャンネル』を運営していましたが、昨年7月2日に『DonTube』としてリニューアル。同チャンネルではマスコットキャラクター『ドンペンくん』のイメージカラーである青色に髪を染めた同社社員の『さとぺん』が、いわゆるユーチューバー的なノリで『ドンキで売れてる昆虫食BEST3食べて当ててみた』『ドン・キホーテのブランド品は本物なのか!?』『ドンキのチューナーレスTV開発者に突撃してみた!』などの企画動画をアップしているんです」(ネットライター)

 このチャンネルに対してネット上では、《今の若い人にはこういう親しみやすいスタイルの方が分かりやすくていい》《社内YouTuberを起用して面白おかしく商品を紹介するのは今後のスタンダードになると思う。それをさきがけて柔軟にやれるドンキはさすが》など好意的な意見がある一方で、《公式チャンネルでこのノリは軽すぎでは?》《これはいつかやらかしそうなニオイがプンプンしますね》など懸念する声も上がっている。

「ドンキといえば、20年に同社の10代のメンバーが運営する、10代のための情報発信プロジェクト『project 10K』公式Instagramアカウントに『皆はドンキで何盗んだことある?』と投稿し、ネット上で批判が殺到。なお、この投稿は10代のインターン生が発信し、社内による事前チェックがなかったことが明らかになり、さらに炎上したことがありました。上場企業のアカウントに対しては厳しい目を向ける人も少なくありませんから、『DonTube』まで炎上してしまわないことを願うばかりです」(フリージャーナリスト)

“ノリ”がエスカレートしませんように…。
       
(小林洋三)

ビジネス