現在、ドイツ・ブンデスリーガの最年長選手として活躍を続ける元サッカー日本代表主将でフランクフルト所属の長谷部誠(38)。クラブは18日、27年までの新たな契約を結んだと発表。22〜23年シーズンまで選手として所属し、それ以降はコーチに就任予定だという。
ただし、本人は自身のインスタグラムで「選手として2023年で引退するという事は決定事項ではなく、また来年の春頃にクラブと話し合って決める事になっています」と否定。現役続行の可能性に含みを持たせている。
とはいえ、引退後のクラブ残留を前提とした契約であることは間違いないようだ。長谷部はドイツサッカー協会(DFB)が主催する現役選手を対象とした指導者講習会に参加。フランクフルトのU-15で指導を行う様子などがクラブの公式サイトで紹介されている。
「彼はかねてよりドイツで指導者ライセンスを取得したいと語っています。今回の契約は、引退後もドイツに残ることを決めた事実上の決意表明。そうなると期待されるのは、欧州主要リーグでは初となる1部クラブでの日本人監督就任です」(サッカージャーナリスト)
今やヨーロッパでプレーする日本人は珍しくないが、日本人監督となるとごくわずか。昨年、オーストリア2部のFCヴァッカー・インスブルックの暫定監督として6試合の指揮を執ったモラス雅輝、16〜17年シーズンに同リーグ男子のSVホルンの監督を務めた濱吉正則くらいだ。
「日本人が海外で監督をするには語学力が大きな障壁となりますが、長谷部選手のドイツ語はネイティブレベル。言葉の壁はありません。フロント入りする選択肢もあるでしょうけど、指導者としてステップアップを目指すならブンデスリーガのクラブの監督になれる可能性は十分あると思います」(同)
日本サッカー界のためにもぜひ監督として活躍する姿を見たいものだ。