20年6月に「週刊文春」に複数女性との不貞行為を報じられたことで芸能活動の自粛を強いられているアンジャッシュの渡部建。すでに1年半以上が過ぎたが、その間、メディアの前に姿を見せたのは20年12月に行われた謝罪会見の一度きり。特に多目的トイレでの逢瀬が問題視され、過去の芸能人の不貞騒動以上に世間からの反発を買ってしまった。
今や〝あの人は今〟状態となってしまった渡部だが、引退したわけではない。そうなると気になるのは復帰時期だ。ベテラン芸能記者は「年内に復帰する可能性は十分ある」と話す。
「すでに関心がなくなったとも言えますが、一時に比べると世間の拒否反応も和らいでいます。6月には自粛して2年の節目を迎えますし、既に社会的制裁を十分に受けているという意見もある。芸人仲間も番組で彼の話題を頻繁に出すなど、復帰の地ならしをしている印象です」
例えば、有吉弘行が自身の番組で渡部のネタを頻繁にしているのは有名。また、ウェブ版「女性自身」が昨年12月28日に配信した記事によれば、番組ではないがサンドウィッチマンが妻で女優の佐々木希と共演した際、楽屋挨拶で渡部の復帰を望んでいることを話したと報じている。
「代わりとなる芸人はいくらでもいると言われればそれまでですが、トークスキルがあって、あれだけ凝り性のタレントはなかなかいない。バッシングに乗じて『裏では態度が悪い』なんて一部報道もありましたが、番組スタッフら裏方からのウケは決して悪くありません」(同)
本来は20年大晦日の「笑ってはいけない」(日本テレビ系)で復帰するプランが進んでいたが、その情報が週刊誌にスッパ抜かれ、批判が殺到したことで、収録VTRはお蔵入りとなってしまった。そんなこともあり、起用する側のテレビ局も覚悟が必要だという。
「復帰となれば再びバッシングが過熱するのは必至。そのリスクを考えると、最初に起用するのは確かに勇気がいります。どういう起用をするのか、だれと絡ませるのか、そのあたりも難しい。ただ、あの才能を閉じ込めておくのはもったいない。個人的にはお笑いライブや冠番組『白黒アンジャッシュ』(千葉テレビ)あたりから徐々に復帰してほしいと思っています」(テレビ局関係者)
2年という歳月は禊としては十分という見方もあるが、本人が復帰を望んでもスムーズに事が運ぶというわけではないようだ。