リアル日本沈没!? テレ朝の「硫黄島隆起」報道にゾッとする視聴者が続出!

 東京・小笠原諸島にある海底火山「福徳岡ノ場」で大規模噴火が発生したのは8月13日のこと。さらに、翌14日には「西之島」のおよそ1年ぶりの噴火が確認された。朝日新聞は空撮のため社機を飛ばし、その模様が今月17日、テレビ朝日「サンデーステーション」で放映された。ところが、この映像をめぐりネットがざわついている。

 朝日新聞社機には、専門家とともにテレビ朝日の山口豊アナウンサーが同乗。「福徳岡ノ場」上空では、8月の噴火で出来たと思われる小さな島を確認。さらに、「西之島」上空では山口アナが「火口部分から少し、噴気が上がっているようですね。少し噴気が確認できます」とレポートし、同乗する防災科学技術研究所の専門家も「変色海域がかなり周辺に広がっていますので、火山活動がまだ衰えていないということを示しているんだと思います」と、現状を解説した。

「と、そこまでは何の問題もなかったんですが、社機が硫黄島上空に移動するやいなや、山口アナが『海岸沿いに構造物のようなものが見えます。あれが沈められた船ですね。船が沈められた跡が確認できます。アメリカ軍が港を作ろうとして船を沈めた跡で……』とレポートし始めた。これらの船の残骸は米軍が島を占領した際、日本軍の船を座礁させ港に入ってこられないようにするために沈めたものともいわれますが、いずれにしろ沈船が陸上に姿を現すほど硫黄島付近の海域全体が隆起しはじめたと解釈して、恐怖をおぼえる視聴者が少なくなかったようです」(週刊誌記者)

 ネット上には《天変地異の前触れでしょうか…》《ドラマで日本沈没やってるからなんだか怖い》といった不安があがる一方、《硫黄島の沈船はだいぶ前からあんな感じでは?この噴火で一気にみたいな報道の仕方は違和感しかない》《あたかもこの噴火に伴って急にっていう表現、これはヤバいでしょ》《ホントにそんなにいきなり隆起したらもっと大事になってるだろう》といった疑問の声が殺到。が、自然災害に詳しいジャーナリストが語るには、

「硫黄島は第二次世界大戦の激戦地と知られる一方、活火山の火山島ですから、地温も高く、島の至る所から噴気がある。そして島じゅうには二酸化硫黄等により特有の臭いが立ち込め、それが名前の由来だとされています。しかも、日本の中にある110の活火山のうち、一番変化が激しい火山と言われ、一気に1カ月あたり10cm程度隆起することも確認されています。つまり、今回の大規模噴火と隆起の原因とを直接結びつけることは出来ないものの、全面的に否定できる材料もないということ。そこが、火山のメカニズムの難しいところです」

 各地で頻発する地震に加え、20日には阿蘇山の噴火も確認されたことで、改めて自然の猛威を感じるばかりだ。

(灯倫太郎)

*写真はイメージです。

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