沖縄に大量漂着の「軽石」に使い道はあるか?

 今年8月、小笠原諸島の海底火山での大規模噴火によって噴き出した軽石が、およそ2カ月をかけ1400キロ離れた沖縄県に大量に漂着、県の各地で船が航行不能になるなど、大きな被害が出ている。

「軽石が大量に流れ着いたうるま市では、高級魚の『琉球スギ』500匹ほどが死んで打ち上げられ、その被害額は300万円にのぼると言われています。さらに、周辺のリゾートホテルでは、連日スタッフによる軽石の撤去作業が続いており、ビーチ脇に除去した軽石の山ができている状態。軽石は現在も増え続けているため、全く先が読めないことから、地元住民の不安は募るばかりです」(地元記者)

 そんな中、海岸で拾われたと思われる軽石が、フリマアプリの「メルカリ」に相次いで出品され、波紋を広げている。

「メルカリに軽石が出品されるようになったのは26日ころからで、29日には出品数が100点を超えています。大きさや数はまちまちですが、重さ200グラム程度のものから、段ボールいっぱいに付け込んだ2キロほどのセットまであり、なかには数千円で販売されているものもありました」(ITライター)

 商品説明欄には、もろく崩れやすいなどといった特徴と、インテリアや園芸に使用できる、など説明コメントが添えられているが、こうしたメルカリへの出品に対し沖縄県は「法律的な根拠に基づくものではないが、今の段階では販売は控えてほしい」とし、市民からの「軽石を拾って、持ち帰ってもいいのか」という問い合わせに対しても、「一般的には海岸を管理している組織の許可が必要。まだ軽石の安全性を確認できていないので、拾わないでほしい」と呼びかけている。

 とはいえ、SNS上ではその使用方法をめぐり、《網籠にいれて川か流水でしばらく浸水させれば問題ないのでは?》《園芸用がダメなら部屋に置くインテリアでもいいんじゃない?》《最悪、駐車場の敷き詰め用にすればいいんじゃないか》《雪国のアスファルトに巻いて凍結防止や、滑り止めに使えばいいよ》などなど、様々な意見が飛び交う状態に。

 ただ、園芸の専門家によれば「気泡のある軽石は、土に交ぜ空気を含ませることで植物が育ちやすくなることは事実」だそうだが、「2カ月も海を漂ってきた軽石は、おそらく大量の塩分を含んでいるはずだし、ことによったら気泡の中に微生物がいる可能性もあるので、園芸にはあまりお勧めできません」という。

 一部報道によれば、沖縄に到達した軽石は、早ければ来月上旬に四国、下旬には関東の沖合にまで流れ着くとも伝えられるだけに、今後対応に追われる自治体が増える可能性大。大噴火の余波はまだしばらく続きそうだ。

(灯倫太郎)

*写真はイメージ

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