“新世紀世代”西郷真央が猛チャージ! 「賞金女王争い5傑」裏プロファイル(3)

 続いて4位に、同じく「ミレニアム世代」の古江彩佳(21)が迫っている。

「ジュニア時代に見た宮里藍(36)を尊敬していて、国内しか目のない稲見とは違って、海外にも視野を広げている。昨年11月は『伊藤園レディス』『大王製紙エリエールレディス』を連勝するなど絶好調でしたが、今年の優勝はありません。五輪の出場権で稲見に敗れてしまっただけに、賞金女王争いで逆転に燃えているのは間違いないでしょう」(ゴルフ担当記者)

 現在の女子ゴルフ界を牽引するのが「黄金世代」と、学年で2つ下の「ミレニアム世代」。その間は「狭間世代」などと言われてきたが、稲見の活躍により「ビクトリア世代」と呼ばれるようになった。

 これら3世代に猛チャージをかけているのが「ミレニアム世代」より学年が1つ下で笹生優花(20)らと同じ「新世紀世代」の西郷真央(19)だ。

「日本人ランク上位5人の中では最もドライバーの飛距離があります。西郷は『ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー』の一期生で、同じ門下生の原とも仲よし。これまで2位が4回と優勝こそありませんが、安定したショットで上位の成績を残しています。この秋に1勝でもすれば、情勢も変わってくるでしょう」(ゴルフ担当記者)

 とはいえ、西郷と稲見の差は1億円近くも開いている。

「現実的には皆勤賞の小祝が稲見にどこまで迫れるか。そこに西村がどう絡んでくるか。ただ、最終戦までもつれ込むんじゃないですかね。というのも稲見のメダル効果はテキメンで、若い選手たちが『次は私の番!』とヤル気満々に盛り上がっている。上位3人にしても、そう簡単に優勝させてもらえないのでは」(ゴルフ担当記者)

 宮崎氏も大混戦を予想して、

「平均飛距離がトップ10に入らない選手ばかりですからね。これはゴルフ協会が15年からナショナルチームに豪州からガレス・ジョーンズコーチを招き、飛距離だけではなく、メンタルやゲームマネージメントの重要さを説いた成果。実際、ここから巣立った稲見、西村、古江などが、飛ばさなくとも賞金女王を争っていますからね。ここに飛距離のある原が加わってくれば、ますますおもしろくなるはずです」

 火花を散らす争いが決するのは、紅葉が赤く染まる頃になりそうだ。

*「週刊アサヒ芸能」10月14日号より

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