厳格なコロナルールは阿炎のせい!?/スポーツ界「感染パニック」大激震(4)

 8月5日から、大相撲は2年ぶりの夏巡業を控えている。

「7月29日時点で、会場のキャパシティーが5000人未満であればフルキャパ、5000人以上であれば収容人数の50%を上限に実施される予定です。どの会場も日帰りが可能な距離で、参加する関取と付け人ら一同はバスで移動。写真撮影などファンとの交流の時間は限られていますが、『初切』や『相撲甚句』などのプログラムに変更はありません」(勧進元関係者)

 とはいえ、先日幕を下ろした名古屋場所では、コロナの影響で13部屋174人の力士が休場。夏巡業参加者向けに実施したPCR検査で新たな陽性者が確認された。角界関係者が不安を口にする。

「コロナへの向き合い方は部屋によって様々。さすがに本場所中に不要な外出をする力士はいないが、場所前は別です。ある部屋の親方は毎日のように銭湯に通い、別の部屋の若い衆は頻繁に居酒屋に通っていた」

 対して、厳格なコロナ対策を敷いたのが錣山部屋である。これには理由があった。角界関係者が続ける。

「錣山親方(元関脇・寺尾)がコロナに神経を尖らせています。基本的に外出は禁止。週に1度だけ買い出しの日があるのですが、外出の許可が下りるのは2人だけ。留守番の力士は買い物リストを渡すしかない。しかも帰宅したらシャワー室に直行させられる徹底ぶり。ここまで厳しく管理されるのも、20年七月場所中のキャバクラ通いで処分された阿炎(28)のせい。一度、失墜した親方のメンツを取り戻すのに必死なんです」

 負けず劣らず、厳格なルールを課してアスリートを守ろうとしているのがゴルフ界だ。

「週に1回のPCR検査が、選手やメディアを含む関係者一同に義務付けられています。しかしながら、取材対応はZoomがメイン。感染リスクを警戒して、昨季賞金女王の稲見萌寧(23)や今季絶好調の西郷真央(20)のぶら下がり取材ですら、NGの場合がほとんど。マスコミ泣かせのコロナ対応です」(スポーツ紙デスク)

 過敏反応は主催者であるスポンサー筋にも及び、

「今後の国内ツアーで予定されている前夜祭とプロアマ戦の開催に黄色信号が点灯。スポンサー企業にとっては、取引先を接待する絶好のチャンスだけに死活問題です。室内の前夜祭は中止でも、なんとか屋外のプロアマ戦だけは維持されそうですが」(前出・スポーツ紙デスク)

 スポーツ界も人気稼業、1日でも早い第7波の収束を願うしかない。

*「週刊アサヒ芸能」8月11日号掲載

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